身勝手に付き合うばかりが優しさではないし、付き合いたいと思うモノばかりではない 後編
・・・そしてそんな風に新一が考えた日の夜・・・
「・・・そうか、分かった。手間をかけさせたこともそうだが、今まで世話になった。これからの君にいいことが起こるように祈らせてもらうよ。じゃあ」
「・・・やはり結果は駄目だったか・・・」
「新ちゃん・・・」
・・・阿笠邸のリビングにアムロと阿笠と小五郎と工藤夫妻が揃っている中。
電話を受けたアムロが口にしていった言葉を受けて、電話を切ったアムロに向かって優作と有希子が悲しげに声を漏らすが小五郎は呆れたような顔になる。
「こうなることっつーか新一が蘭への気持ちに耐えきれねぇだろうってのはアムロからもう聞いてたでしょう。ただそれもちゃんと言葉にして吐き出させねぇと気付いたら蘭が新一から全部聞いたって言って、俺らを責めるのもそうだがこれからは自分も協力して新一を元に戻すまで譲らねぇっていう最悪の事態になりかねない・・・だから灰原に一芝居打ってもらって新一からそうだと認める言葉が出てくるかどうかを確かめてもらおうって風にしたってのは」
「分かっています・・・だからこその今だという事は・・・」
そんな様子のまま小五郎が口にした事についてに優作もだが有希子も表情を晴らすことが出来ないまま、分かってはいると返す。
・・・アムロが何を発案し、灰原はどう行動したのか。それは単純に言ってしまえば病院の病室で一人になっている新一の元に灰原が優作のツテの者達と共に向かい、灰原が今の新一の心境というか蘭に話をしようと思っているかどうかについてを聞き出し、蘭に全て明かすというように言ったならもう新一を灰原と一緒に優作のツテの者達に別の場所に連れて行ってもらい、そうする気は断固としてないという気持ちがあると判定出来たなら、本当に一応という形で新一は連れて行かず今のままで済ませようという試しの機会を設けようという物だった。
これに関しては一方的に新一を連れて行くなんてことをしたら新一当人は連れて行かれた先で、そんな事するつもりなんてないからさっさと元に戻してくれというような言い分を潰す為にそうすることにしたのである。口に出した物だからハッキリとした証拠になるというよう。
そしてそんな役割を負ってほしいとアムロから言われた灰原は、そうするというように答えた訳である。今の心地よい立場から離れるのは嫌だという気持ちがあるのは確かだが、新一がそういったように言ってしまえば全てが台無しになる可能性が相当に高いと考えれば、もう新一と同じ場に連れて行かれてどう恨み言を吐かれようともそうした方がいいという結論を出した上で、茶番染みた小芝居をしてでも新一を揺さぶってその本音をぶちまけさせようと・・・
「・・・しかしアムロ。今更ながらに聞きたいのだが何故哀ちゃんにその役割を担わせたのじゃ?新一から本音を聞きたいのなら優作君でも別に良かったのではと思うんじゃが・・・」
「確かに博士の言う通り優作さんなら出来ない事はなかったとは思う。だが哀に頼んだのはもうそうなったら哀もそのまま一緒に連れて行ってもらうのがいいと思ったこともあるが、新一の動揺を引き出さないと楽にはいけないと思ったからだよ。アイツもその辺りで何かを感じたらとぼけることくらいしそうなのは目に見えていたからな。そしてその役目を負ってもらうのに一番いいと思ったのが哀だったわけだ。一番新一からして信じることが出来ない相手という意味でな」
「っ、哀ちゃんが新一からしたら信じる事が出来ない・・・?」
そんな中でふと阿笠が何で灰原がやらなければならなかったのかと聞くのだが、灰原の事を信じられないからこそといった答えを返すアムロに阿笠だけでなく優作達も疑問符を浮かべる。
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「・・・そうか、分かった。手間をかけさせたこともそうだが、今まで世話になった。これからの君にいいことが起こるように祈らせてもらうよ。じゃあ」
「・・・やはり結果は駄目だったか・・・」
「新ちゃん・・・」
・・・阿笠邸のリビングにアムロと阿笠と小五郎と工藤夫妻が揃っている中。
電話を受けたアムロが口にしていった言葉を受けて、電話を切ったアムロに向かって優作と有希子が悲しげに声を漏らすが小五郎は呆れたような顔になる。
「こうなることっつーか新一が蘭への気持ちに耐えきれねぇだろうってのはアムロからもう聞いてたでしょう。ただそれもちゃんと言葉にして吐き出させねぇと気付いたら蘭が新一から全部聞いたって言って、俺らを責めるのもそうだがこれからは自分も協力して新一を元に戻すまで譲らねぇっていう最悪の事態になりかねない・・・だから灰原に一芝居打ってもらって新一からそうだと認める言葉が出てくるかどうかを確かめてもらおうって風にしたってのは」
「分かっています・・・だからこその今だという事は・・・」
そんな様子のまま小五郎が口にした事についてに優作もだが有希子も表情を晴らすことが出来ないまま、分かってはいると返す。
・・・アムロが何を発案し、灰原はどう行動したのか。それは単純に言ってしまえば病院の病室で一人になっている新一の元に灰原が優作のツテの者達と共に向かい、灰原が今の新一の心境というか蘭に話をしようと思っているかどうかについてを聞き出し、蘭に全て明かすというように言ったならもう新一を灰原と一緒に優作のツテの者達に別の場所に連れて行ってもらい、そうする気は断固としてないという気持ちがあると判定出来たなら、本当に一応という形で新一は連れて行かず今のままで済ませようという試しの機会を設けようという物だった。
これに関しては一方的に新一を連れて行くなんてことをしたら新一当人は連れて行かれた先で、そんな事するつもりなんてないからさっさと元に戻してくれというような言い分を潰す為にそうすることにしたのである。口に出した物だからハッキリとした証拠になるというよう。
そしてそんな役割を負ってほしいとアムロから言われた灰原は、そうするというように答えた訳である。今の心地よい立場から離れるのは嫌だという気持ちがあるのは確かだが、新一がそういったように言ってしまえば全てが台無しになる可能性が相当に高いと考えれば、もう新一と同じ場に連れて行かれてどう恨み言を吐かれようともそうした方がいいという結論を出した上で、茶番染みた小芝居をしてでも新一を揺さぶってその本音をぶちまけさせようと・・・
「・・・しかしアムロ。今更ながらに聞きたいのだが何故哀ちゃんにその役割を担わせたのじゃ?新一から本音を聞きたいのなら優作君でも別に良かったのではと思うんじゃが・・・」
「確かに博士の言う通り優作さんなら出来ない事はなかったとは思う。だが哀に頼んだのはもうそうなったら哀もそのまま一緒に連れて行ってもらうのがいいと思ったこともあるが、新一の動揺を引き出さないと楽にはいけないと思ったからだよ。アイツもその辺りで何かを感じたらとぼけることくらいしそうなのは目に見えていたからな。そしてその役目を負ってもらうのに一番いいと思ったのが哀だったわけだ。一番新一からして信じることが出来ない相手という意味でな」
「っ、哀ちゃんが新一からしたら信じる事が出来ない・・・?」
そんな中でふと阿笠が何で灰原がやらなければならなかったのかと聞くのだが、灰原の事を信じられないからこそといった答えを返すアムロに阿笠だけでなく優作達も疑問符を浮かべる。
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