身勝手に付き合うばかりが優しさではないし、付き合いたいと思うモノばかりではない 後編

「確かに俺も蘭の新一に対する想いの強さから来るモノについて甘く見ていた事は感じました。ただ今はその事については一先ずとしてこの事から問題になるある可能性が、俺の中に出てきました。それはその先程のやり取りの中で新一も蘭の発言について反応を見せていた点です」
「何・・・あの時新一はそんな様子を見せていたのか・・・?」
「血を失い朦朧とした様子でしたが、その事を確かに聞いたといったような反応を見せていました」
「なんと・・・」
しかしアムロが言いたいことはまた別にあると新一もそれを聞いて理解したのを感じたと告げたことに、優作は感嘆の様子を見せる。
「・・・あの一瞬で私も驚いていたからというのあっても、気付かなかった事に気付くとは・・・よく新一も言っていたが、人を見る目というか感じ方がすごいと私も感じたよ・・・」
「その辺りに関しては俺の経験もあってですが、新一はそれがどうにも気に入らなかったようです。まぁその理由は色々ですけどね」
そのまま優作も新一から聞いていたがと賛辞を向けるが、対してアムロは新一の名を出しつつ苦笑を浮かべる。






・・・アムロの人の見る目もそうだがその感覚は『今の』普通の人間には備わらない感覚であり、その感覚から来る力は以前とは違う形で伸びていった。人の意識というものを感じる力だとか時折未来視までとは言わないが、自身にとっていいことが起きるか起きないかが分かる事もあるというようにだ。

そんな力を持つようになったアムロだが、新一と共に動く事になって事件に出会す事になる・・・どころか事件が起きる前に犯人となる人物が何かを起こそうとしていることが分かる事も多々あった。その時の犯人は大抵良からぬ事を考える事から、強い負の意志を内心に携えていた為に。

しかしいくらアムロがそう感じても起きてもいないことに対してそうするなと言ってもとぼけられるだけならまだしも、下手をすればやろうとしていることを邪魔させないように殺す・・・といったことにも発展しかねない危険性もあたことから、基本的には現場を押さえる事が出来る位置にいたなら頑張ってそうすることに努めようとしたが、そう出来ないことの方がほとんどだった。そしてその理由のほとんどを占めるのが新一の存在であった。

これは基本的に探偵活動をしているアムロに付いていくという形を取っているから仕方無いと言えば仕方無いのだが、そこに加えて言えることとして新一はアムロの今の人類を大きく超えた感覚について信じ難いというように思いはしても、それが確かな物であるだろう事は以前から認識していたからだった。付き合いもそれなりに長いことから一緒にいる時に事件になった際、アムロが事件のトリックなどを見破るより先に犯人を真っ先に言い当てた事を何度も見てきた事から。

ただ昔はそんな非科学的な事もそうだが自分という探偵の目を遥かに凌駕するような事など有り得る筈がないと新一は思っていたのだが、時間が過ぎていって事件に共に出会う度にそんなことばっかりだったからアムロの事を嫌でもそういう存在だと認識したのであるが・・・だからこそというか新一は探偵役を引き受けてもらってからのアムロと共にいる時は、アムロの一挙手一投足をさりげに気にするようにしていた。特に探偵としている時はだ。

しかしそんな新一の様子などアムロからすれば丸わかりだったのだが、だからこそアムロが単独で動く事が難しいとなり結果として事件の発生を防げないという事態に繋がるのであるが・・・そこで新一の厄介な性質が発現して、事件が発生する度にアムロさんは誰が犯人なのか言わないでくれと言うようになったのである。









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