身勝手に付き合うばかりが優しさではないし、付き合いたいと思うモノばかりではない 後編

・・・小五郎の決意は固く、もう揺るぐことはない。そのように認識したアムロだが優作達の元に戻った時にそれらについてを言うようなことはしなかった。何故ならこの問題は自分が言うことではなく来たるべき時に、小五郎自身が言うべき事だというように考えたからだ。

だから表向きは小五郎との話の中では変わった事などなかったというようにアムロは過ごしていき、優作達もアムロが変わった様子を見せる事がなかったことから特に何か追求されることも無かったのだが・・・そうして少し経ってアムロの元に連絡の電話がされた。それは新一や哀にその友達を引き連れてキャンプに行った阿笠からの物だったが、その中身は新一が銃弾を腹に撃ち込まれて担ぎ込まれる事になったという物であり、搬送先の病院についてを聞いたアムロは優作達もだが場に居合わせた蘭も共に病院に急いで向かうことになった。

そして四人が病院に着いた時は丁度新一が運び込まれた時になるのだが、新一の血液型の輸血パックが不足しているという状態だったが・・・そこで蘭が即座に自分が血液型は一緒だから血を提供すると言った時に、アムロもそうだが優作もハッとした表情を浮かべる事になった。

それで新一の手術と共に蘭の血液型を一応調べること及び輸血の時間が必要との事で、二人が場から離れたのを見届けた所でアムロは有希子に手術室の前で待機して欲しいと願い、優作を病院の外へと連れ出した。






「・・・優作さん。俺が何故こうして貴方を連れ出したか、分かっていますね?」
「あぁ・・・蘭君が新一の正体について確信を持っているということについて話をしたいというのだろう?」
「はい、そうです」
・・・そうして病院の外の人が近くにいない一角にて。
アムロが早速と切り出した問い掛けについてに優作も理解しているというよう、蘭が勘付いている事を察したことについてだろうと返すと頷き返す。
「あの時蘭は疑う余地もないというよう、普通は子どもとの会話の話題にまずしないだろう血液型について一緒だということを口にしていました。これに関しては蘭の性格からして『江戸川コナン』というか子ども相手にそんな事をわざわざ聞くとは思えません・・・おそらく蘭はこれまで過ごしてきた時間でコナンは新一ではないかと段々と考えるようになっていったんじゃないかと思われます」
「アムロ君の言う通りだろう。蘭君はこれまでの生活の中で度々園子君だったりも交える形で新一と交流したり出掛けたりしてきたことで、次第にその行動だったりから新一ではないかと疑うようになったのだろう・・・単なる子どもと言うには色々と難しい行動を取る新一の事を、本当は『江戸川コナン』ではなく新一なんじゃないかというように」
「これに関しては俺達が蘭を甘く見ていた面も少なからずあるとは思います。一応表向きには新一を探すという名目から俺が代表となる形で探偵業をして、優作さん達も日本に帰って来てまでそうするんだから蘭を始めとした周囲には誤魔化しはきくだろうと考えていた面が」
「だが現実には蘭君の新一に対する想いの深さから、その正体を確信されるまでに至ってしまったということなのだろうな・・・」
そこからそう確信した血液型についての話題から次第に蘭がどうやって新一の事を勘付いたのかについてに変わっていき、優作は非常に難しいといったような顔を浮かべた。蘭の新一に対する想いがこんな事態を引き起こした事に。









.
14/29ページ
スキ