身勝手に付き合うばかりが優しさではないし、付き合いたいと思うモノばかりではない 後編

そこでアムロが小五郎にそんな事を言ったのは前から新一の事に関して良からぬ気持ちを抱いていたのを知っていた上で、その図書館の件からもう新一に対しての気持ちが底をつくどころかマイナスにまで行ったのを感じたからだ。だからアムロは時折小五郎の元を訪れて話をしてガス抜きに付き合うようにしているのであるが・・・同時に自身のガス抜きも兼ねてそうしているのである。アムロからしても望んで探偵なんて活動をしている訳ではないし、新一の勝手に振り回されている一番の人間としてだ。

特にその勝手に振り回される事に関してであるが、アムロとしては探偵活動で有名になることなんて望んでいないこともそうだが、新一には元の体の時のような目立つ活動をされては面倒だと思っていた。一応表向きには『江戸川コナン』は存在しているというように立場を作ったが、結果はどうあれいずれは消す存在だということはアムロ達もそうだが新一当人が一番理解している筈だ。

だが新一はある時に怪盗キッドという世間を騒がせる泥棒が現れた際に、また単独でアムロから離れる形で行動していき撃退した後にマスコミに顔を見せようとしたがそこはアムロが誤魔化す形を取り、自分が解決したというよう何とか取り繕ったが・・・その後にまたアムロは新一へのペナルティと共に『江戸川コナン』が公の存在となる事についてのまずさを語っていった。下手に『江戸川コナン』の事が人々の記憶に大きく残る事になれば、何か追求があった時に言われるのは自分や優作さん達になるんだから、マスコミに大きく顔やら名前を残すような事は止めろと。

そのように言われて新一も『江戸川コナン』の存在を印象づけないようにするようやるとは言ったのだが、それがどれだけ続くものかとアムロはさして期待していなかった・・・ペナルティについて何度も何度も出されているのに、こうしたら良くないのではないかと考えることなく行動するクセが変わらない事から、またそれでやらかしてしまうことは目に見えていた為に。

現に優作から渡された通帳の中身に関してだが、今の時点ですらもう数千万という額面が記帳されているのだ。まだ半年にも満たない時間の中で出会う事件の多さも加わっているのに、分かったと言うだけ言ってはまた似たような事を繰り返すというようにだ。ちなみに小五郎に関して渡している金は口止め料も兼ねてアムロに通帳を渡したよう新たに作った通帳を渡し、そこに振り込むという形を取っている。最初に五百万という金を振り込んで後は一月百万というように新一の事がどうあれ、終わるまでは入金するというようだ。

それだけの金が動いている・・・だが新一は懲りた様子はない。自身の身銭を切って生活やら何やらが辛くなっていないからということもそうだが、金を出している優作がまだまだ平気そうでいることも大きいから優作には済まないという気持ちはあっても、自分のやりたいようにやることを止めるということに繋がらないだろうとアムロも小五郎も感じているのである。新一に対する呆れも共に浮かぶ形でだ。

・・・ちなみにそれだけの金を渡している優作だが、その代償と言わんばかりに今は筆の進みが以前に比べて早くなっていて続々と話を作っているらしい。これは基本的にアムロの事務所にいるようにしていてあまり何処かに行くこともない上で、新一の解決した依頼などから小説を書くモチベーションやらネタやらに事欠かなくなったからである。それが故に優作からすれば金銭面で言えばアムロ達に払う金を差し引いても、最終的にプラスになりそうだというように言っていた・・・だから優作の懐はまず寒くなることは無いことは確定しているのはアムロ達も分かりきっているので、然程心配はしていなかったりもする。









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