身勝手に付き合うばかりが優しさではないし、付き合いたいと思うモノばかりではない 後編

「・・・ただそんな風になってるってことに関しちゃ新一にとっちゃ望み通りってことなのかもしれねーが、アムロからしたら結構どころじゃなく不本意な事になってるってのがな・・・」
「・・・そこに関しては俺達や優作さんのツテの予測を超えてその男達に近付いている事もそうですが、それ以外の時でも新一の勝手というか後先考えない行動があまりにも多過ぎるからですね。ただ半年にも満たない期間で俺がもらってる金の事を考えればいい仕事だろうというように言う人もいるとは思いますが、それを新一当人にも伝えているのに新一が自重するような様子を見せないのは優作さんに甘え過ぎているどころの物ではないというのを自覚していないのが何ともとしか言えませんよ・・・」
「・・・その点じゃ俺も優作さんから大分口止め料やらも含めてもらっちゃいるが、金自体はありがたく受け取りはしても新一の事は前と比べるとどうかとしか思えなくなっちまったな・・・」
しかし今の状況について新一当人は望み通りだと思っているだろうがと漏らしながらも、小五郎とアムロは盛大に自分達はそう思えないというように語っていく。あまりにも勝手が過ぎる様子やその行動で振り回されている立場から見てと。






・・・哀の事も含めて新一からすれば順風満帆とは言わずとも一歩一歩自身の思うよう、自分の力で男達に近付けていると思っている事だろう。だがその行動があまりにも独りよがりであって一人でやろうとすることにこだわるあまり、新一はアムロや阿笠に優作達の誰にも連絡をせず行動することはしばしばあった。

その代表的な行動が何かと言えば哀と共にたまたま街中で見掛けたジンの車を見付け、回り回って組織の人間であるピスコと呼ばれる人物と対峙した件だ・・・後で話に聞けば新一は哀と共にもしかすればピスコにもだがジンにも殺されかねないという状態だったとのことだったが、そこで新一はアムロに迎えを頼むと連絡をするまでは何もアムロに伝えず哀と行動していたのだ。自分のみの力でやりたかったからというよう。

その事にアムロは哀を気遣いつつも新一に冷たい言葉を向けると共に、優作達にも話をして説教をした後でペナルティの分の金を追加で振り込むようにとさせた・・・これは探偵として依頼を解決した際の依頼者からの金とは別に、アムロには優作が作ったアムロ用の通帳が渡されている。

これは最初に決定させた事として探偵役をしてもらう分の一月の固定料金+一つ新一の代理として依頼を解決した際の代金として、依頼者から払われる依頼料と同額の料金を振り込む為の通帳であるが、その二つだけでなく別に金を振り込む条件がある。それは大雑把に言ってしまうなら新一がアムロや他の人達からして不利益を被らせるような事をしたり、あまりにも自分勝手が過ぎるだとか目に余るような事をした場合に罰金徴収という名目で金を振り込むという物だ。

ただ前二つに関してはまぁまだ新一もそれくらいならと納得はしたが、流石に最後に関してはそれは酷くないかというようにアムロに言った。だがこれに関しては新一が勝手をし過ぎない為の防止弁の役目をしてもらう為だとアムロが言った。今も散々自分がこうしたいこうしたいというよう我を通してきている事を考えれば、これくらいのペナルティが無ければこれから先に何か起きた時に新一は自分が思うように行動していった上で反省しないどころか、味を占めてまた自分だけで都合良くやろうと行動するようになるだろう光景が目に見えるから、それを避ける為には強烈な何かが無ければいけないと思ったからこその物だと。

そう言われて新一が唖然とする中で優作が難しい顔をしながらも確かにそれくらいしなければ新一には効かないだろうと漏らしたことに、より一層唖然とするしかなかった。そして実際にアムロと優作の間でそうするというように決まったのだが、その際には新一へのペナルティなのだからどれだけ良くない事をしたのかと優作がどれだけ払う事にするのか、口頭で伝えるようにしているが・・・その額はピスコの件に関してに限って言うとあまりにも独断が過ぎたこともそうだが、哀が後少し違っていれば命を失う程の危険に繋がるような事になってしまったことから、額にして言って一千万を振り込むというようになった。

まぁこの額に関しては新一も流石に重く受け止めるしかなかった。結果的には上手くいったというように言っても哀を危険に晒したことには代わりはないことからだ。ただこれまでにも同じような事を繰り返していることからアムロもそうだが、アムロより昔から新一の事を知っている小五郎はより一層新一についてを失望せざるを得なかった。あまりにも勝手というか独善的過ぎる新一に。









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