一方的な正しさは許される物ではない

頼人「・・・話を戻しますが、そう決断したなら母さんは新一君からの弁護の依頼は引き受けない方がいいでしょう。後の事を考えるなら新一君が母さんに弁護の依頼を頼めばいいといったように仕事を頼んで来ていたなら、妙な気まずさに母さんも嫌な気持ちになるでしょうからね」

英理「そうね・・・それに義理の息子と親族結託をしているといった風に見られることを避けるのもそうだけれど、何より新一君が事件を解決する度にその事件の後始末の為の弁護をするといった事になれば、私の事務所がてんやわんやと言った事態になる可能性が高いもの」

小五郎「あ~、だろうな・・・あいつの事件に会う確率の高さを考えりゃ、稼ぎてぇってんならともかく休む暇もねぇなんてことになりかねねぇしな」

安室「それに警察と関係が薄くなった状態の新一君と提携して動くのは、妃弁護士も警察の心証が良くなくなる可能性が高い。そう考えればそうするのがいいでしょうね」

小五郎「まぁ後はそれで新一達が離婚したり子どもの事を変な風に考えなきゃ問題はねぇんだが・・・こんなことを本人に言うつもりはなかったが、俺は新一なら探偵として俺より立派に活躍して蘭とも幸せに暮らせるもんだと思ってた・・・けどこんな風な不安に問題があいつにもあるんだな・・・」

安室「確かに・・・僕もそんな風には考えられませんでしたね・・・」

英理「頼人でなければこうは考えられなかったでしょうね・・・」

頼人「外から見たことを言葉にしただけですよ。そして実際にこうなるとは限りませんからね」

安室「いや、君の予測はかなり高確率で起きる事だと僕は見ている。僕は僕で君の言うことを参考にしてこれから動くよ」

英理「私もそうするわ。でも貴方にずっと判断を委ねるつもりはないし、私は私でちゃんとやるから後は気にしないでその人とアメリカで平和に暮らしてちょうだい」

頼人「いえ、そんなことは言わずに何かあれば連絡してください。母さんに苦労ばかりかける訳にはいきませんからね」

小五郎「そうだぞ・・・俺も何が出来るかは分からねぇが、英理にばかり苦労をかけるつもりはねぇ。何かあれば遠慮なく連絡してきな」

英理「・・・分かった、そうさせてもらうわ」

頼人「・・・さて、すみませんがそろそろ新一君達に向けての準備をしましょう。昼から来るとは言え、あまり時間に余裕はありませんからね」

安室「あぁ、そうしよう」









END



(現実的に見たらこう言った問題点があるだろうなという点を挙げました。政府公認の探偵なんてそんな物普通はありませんし、マスコミはそんな優しい訳はないですし、多分新一は夫婦仲を深めるとかそういった考えはないと思います。自分達はもう深く心から繋がってるとかそんな風に思う形で・・・納得していただけるかどうかはともかく、これで以上です)









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