身勝手に付き合うばかりが優しさではないし、付き合いたいと思うモノばかりではない 前編

「これは男達が今どういうように考えるだとか行動しているかは分かりませんが、決して否定出来ない可能性として言える事はなんで『工藤新一』の死亡のニュースが出て来ないのか・・・と訝しんでいる事が有り得るという物です。頭を殴って薬まで飲ませた上にそのネームバリューの事を考えたなら、『工藤新一』が死んだことがニュースになっていない方がおかしいと」
「「「「っ・・・!」」」」
そこから男達が新一についてどう考えている可能性があるのかについてを語っていくアムロの話に、新一達は揃ってハッとした顔を浮かべた。男達からしたら確実に新一を殺したという状況なのに新一が死んだというニュースが出ないことは、これはおかしいと考える方が普通だという状況だと。
「これに関して新一の事なんか済んだことだから気にしないでいいと考えている可能性だとか、少ないにしても身元不明の死体として処理されただとか誰かがその遺体を持ち去ったといったような考えになった可能性も否定は出来ませんが、やはり男達が新一の事を気にしているなら新一はもしや生きていて自分の足でどこかに消えたのではないか・・・といった考えになっている可能性は決して否定出来ないと思いますが、ならその男達はどうすると思いますか?」
「っ、成程・・・新一の周辺をその男達が調査しに来る可能性についてが有り得る上で、その時に蘭君から新一が生きているというようなことを口にされたらろくでもないことになり得るというのを、アムロ君は懸念したというわけか・・・」
「「「っ・・・!」」」
またそこから更に続けていった可能性の列挙についてに優作が言いたいことを苦く察したというように漏らした言葉に、新一達はたまらず顔を引きつらせてアムロはそっと目を開く。
「そういうことですが、もっと踏み込んだ話をするなら例え新一は生きているけどそれは他言無用というようにしてくれと言ったところで、それが漏れる可能性はかなり高いと思ったのもあってだ。蘭の性格ならお父さんや園子くらいになら言ってもいいだろうというように考えるだろうこともだが、数日前にここに来た時に相当悲しげだったあの様子が新一が生きている事もだが絶対に戻って来るなんて言おうものなら、蘭は確かに元気を出すかもしれないがその理由が何なのかを言えないという状態だったなら、その男達が蘭に新一が連絡なりなんなりしてきたと考える可能性は決して否定出来ないだろう・・・あれだけ新一の事という理由で思い悩んでいた蘭が見違えるように晴れやかな様子を見せたなら、新一以外の事で気持ちを復活させるような事があるのかというようにだ」
「「「「っ!!」」」」
そしてこれがより肝心な事だというよう蘭に新一が生きていると明かす最もなリスクだというよう、秘密が蘭からバレる二つの可能性についてをアムロが口にすると四人は揃って盛大に息を呑んだ。どちらも蘭なら有り得てしまうというように四人全員感じてしまい。
「・・・分かっただろう?蘭はどうにか何も言わないようにと振る舞うだとか頑張ろうとするかもしれないが、蘭の性格からとてもじゃないが周りに悟らせないようにだとかというのが難しいということもだが、かといってこういったようにしないでくれといった風に事細かに言えば却って余計に蘭は不審な行動を取るだろう事は。だからこそ俺としてはいくら蘭が気落ちしていたり可哀想だと思っても、蘭には事実を明かさないでほしいと思っているんだ。そうして全てが台無しになる可能性は有り得ないと否定出来る物じゃないからとな」
「「「「っ・・・」」」」
その反応に分かったならばこそ言わせてもらうと続けたアムロの言葉に、四人はただ苦渋を浮かばせた顔になる以外になかった。蘭がきっかけになって全てが終わることなどないと反論出来ない事に。









.
15/22ページ
スキ