身勝手に付き合うばかりが優しさではないし、付き合いたいと思うモノばかりではない 前編

「そしてもう一つの優作さんに近くにいてもらうことについてになるが、これは単純な話になるが俺や新一では対処が難しい問題が起きた時にすかさずヘルプを出せる位置にいてもらいたいからだ。今回のように新一に限らず問題が何かしら起きたから優作さん達に戻って来てもらって対処をしたいというように考えても、連絡してから数日かけてようやく帰ってこれるくらいだというのにその間に何も起こらない・・・なんてそうそう都合のいいことばかりではないどころか、その時には全て終わっていたなんてことも有り得ないとは言い切れないだろうとな」
「・・・確かにアムロ君の言う事は頷けるな。私達が海外にいてアムロ君達からの連絡を受けて日本に戻るまでのタイムラグにより、解決しなければならないことについてが致命的な事になる可能性は決して否定出来ないだろう。そう考えれば先の話もあって私達が新一の身元預かり人としてこちらにいるのが断然にいいというのは確かだ」
「っ・・・!」
そして続けて後者の方の理由が優作達にいてもらった方が何かしらが起きた時にいいといった物だと説明するアムロに、優作も有希子も確かだというように重い表情を浮かばせるが新一は何か言いたげながらも歯を食い縛るようにするしかなかった。理屈ではそうするのがいいというのは理解出来はするが、新一としては優作達の力を借りず自分の力で事に挑みたいという気持ちが大きいことから。
「・・・やはり新一としてはそんな気持ちにはならないといったところなんだろうが、ここで三つ目の条件についても言うがこれを聞けば嫌でも新一も理解出来るだろう。優作さん達にいてもらった方がいいとなるのは」
「なっ・・・!?」
そんな新一を見て三つ目の条件についてを話すと切り出すアムロの声に、嫌な予感を感じるように声を漏らした。それだけすごいことが言われるのだということに対して。
「・・・一体なんなんじゃ、その三つ目の条件とは?」



「簡単だ。『工藤新一』の生存については俺達以外では伝えるのはやむを得ないと判断した人物以外には絶対に駄目だということだが、その絶対駄目な人物の中の筆頭に蘭を入れることだ」



「「「「っ!?」」」」
・・・それで阿笠の恐る恐るといった問い掛けに対してアムロはアッサリと答えていくが、その中身もそうだが出て来た蘭という名前に新一達は揃って驚愕に目を丸くした。そんな様子にアムロはそっと目を閉じる。
「これに関しては条件というように切り出したくはなかった。何故ならこれに関しては条件にするまでもないことであって、何に変えてもその男達に『工藤新一』の生存を知られない為にも一番に守るべき事だというように思うべきだと俺は思っているが・・・それを敢えて切り出したのは筆頭に出した蘭の事があるからだ。数日前に顔を出したようなあの様子を見て新一が実は俺が新一だと言い出すこともそうだが、電話なり手紙なりで自分は生きているといったような事はとてもやらない方がいいと感じる形でだ」
「ど、どうして・・・蘭ちゃんが新ちゃんの事で辛いというのなら新ちゃんの状態についてはともかく、新ちゃんが生きているとくらいは伝えてもいいんじゃないのかしら・・・?」
「そうすることにより新一を小さくした男達に新一が生きているというように知られたらまずい事態になりかねないからです」
ただアムロは条件にしたくなかったという前置きはしつつもどうしてそれを敢えて言うのかは蘭にあると言い、有希子がそれくらいはいいのではと言うがそれが新一の生存を知られる可能性に繋がると返す。









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