近くにいることと共にいる事は近くも遠い

「ただその辺りに関してもそうだが今まで話したことに関してはもう俺は知らん。話すべき事については俺は話し終えたから後はそちらでどうするかを決めろ」
「っ、もう終わりなんですか・・・?」
「俺が甘露寺から頼まれたのはお前達が不仲になった理由についてを俺に考えて欲しいというものであって、お前達二人の仲を是非とも修繕してほしいというものでもない上に例え甘露寺からの頼みであっても、そこまでするつもりは俺にはない。何故ならこの問題に関してはお前達二人と普段から関係している近しい者達がどうするかというものであって、さして近くない位置にいる俺がこれ以上どうこう言う問題ではないということもだが、何よりお前達が俺の言うことならこうするからと何でも聞けるかという話にもなるからだ」
「「っ・・・」」
そんな中で話はここまでだといきなり告げる伊黒に蘭は何故というような声と顔を向けるが、理由は様々にあるといったように返すが根底にはこれ以上関わる気はないというのを明確に込めた返しに、新一も蘭も表情を辛そうにしながら声を抑えるしかなかった。特に最後に言われたことである言われたからといってそれではいそうしますと、二人共にすんなり従えると思えなかった為に。
「・・・ねぇ伊黒さん・・・伊黒さんがただ嫌がらせのような気持ちからそういったことを言ったわけじゃないのは分かるわ・・・ただ今のまま終わると二人はどうしたらいいのってなりそうだって思うから、もう少しだけでもいいから何か言ってあげてほしいんだけれど・・・」
「・・・甘露寺がそう言うなら、と言いたいところだが一応いくら甘露寺の頼みだからというか、甘露寺の頼みだからこそ言わずに済ませていた事がある。だがこの言い方から分かるだろうが今までの話よりもこの二人にとって辛辣な事を言う事になる上で、後にろくでもないことになる可能性は大いに有り得るが・・・それでもいいのか?」
「「「っ・・・」」」
しかし甘露寺は蘭との仲がある事からせめて最後に何かを言ってほしいとすがるように言うのだが、伊黒はまだ言える事はあるが気を遣って言っていなかった事があるがどうすると返したことに、たまらず三人は体を震わせた。今まででも伊黒の話は三人にとって衝撃があまりにも強かったが、そんな伊黒が一応甘露寺の為とは言え遠慮から話はしないと考えていた事があるということに。
「・・・・・・本音を言うと、聞きたくないという気持ちがすごく大きいのは確かです・・・でもここまで来て何も聞かずに聞いて終わるのは良くないって思ったのもそうですけど、伊黒さんの言葉はそこまで言われたくないっていう気持ちもあったんですけどそれ以上に、今ここで話を聞かなかったらもう甘露寺さんのこともあって伊黒さんは何も言わないんじゃないかって思うから、後悔する可能性があるのは承知の上で私は聞きたいです・・・」
「そうか・・・工藤、お前はどうする?」
「っ・・・俺も、聞きます・・・ここで俺だけ話を聞かないっていうのが良くないっていうのもそうですけど、その中身を蘭だけ聞いて後の話し合いで俺が置いてけぼりになるみたいな事になるなんてことも有り得そうだと思いますから・・・」
「成程・・・」
そして少しの間から蘭が顔を明るく出来ないながらも聞きたいというように切り出してきた事に、伊黒は受け止めた上で新一にどうかと聞けばこちらはまだ心を決めきれてないといった様子ながらも、話を聞くと選んだことに頷いて返す。









.
17/23ページ
スキ