近くにいることと共にいる事は近くも遠い

・・・それで一年という時間が過ぎるのだが、そこで甘露寺は蘭からまた伊黒を呼んで話し合いが出来る状況を作って欲しいと言われたことにより、伊黒と共に蘭達と話をすることにした。友人からの頼みだったこともあるが、この一年である程度どういったような状況だったのかを聞いてきた事もあって・・・






「・・・話は時折甘露寺から受けていた。同棲を始めたはいいが順風満帆に行っているとは言い難い状態が続いていて、ここ最近はかなり険悪な状態にあることはな」
「「っ・・・!」」
・・・そうして伊黒達は一年前のポアロと同じ構図で向かい合う事になったが、そこで一先ず落ち着いた所で伊黒が早速と向けてきた声に新一も蘭も痛い所を突かれたとばかりに苦い顔を浮かべる。






・・・伊黒が言ったが新一と蘭のこの一年の同棲生活に関してはハッキリと言って、順調と呼べるような物ではなかった。これに関しては二人も苦い気持ちになるしかないが、嫌でも認めるしかないことだった。

まだ最初の内は良かった。同棲という状態に浮かれる部分も少なからず無かった訳では無いが、それを始めると決めた状況が状況なだけにちゃんと相手と向き合っていかねばならないと思い、動いていたことから衝突は無かった為に。

しかし次第に時間が進むにつれてその均衡は崩れていき、二人の間で喧嘩が度々起こるようになっていった。この事に関しては伊黒が言ったように甘露寺や昔からの友人達にどうしたらいいのかというよう、蘭や新一は尋ねるといったことをしていた。

ただそこで同棲についてを切り出した伊黒に何でなのかとどちらも聞かなかった理由に関しては、この問題に関してを口出しするつもりはないと甘露寺を通して二人に言った為だ。一度蘭から喧嘩が起きたからまた伊黒と話せないかというような声が上がったが、四年に上がって卒業の為の準備だとか就職活動といった物を始めとして忙しいから、何度も何度も付き合うだけの時間は取れないとだ。

そういった返しに新一も蘭も伊黒が学年が上であることもだが就職に関しては自分達はもう卒業後の進路は決まっているのも同然だが、そういった一般の学生が就職活動で苦労するエピソードなどはよく聞いてきた為、流石に無理はさせられないと感じた事から伊黒に頼るのは止めたほうがいいと考えたのであるが・・・この辺りで伊黒の性格的にある程度近しい仲の人間ならそれなりに骨を折る事はするが、そこまでではない相手に対してまで行動することはないといったドライな面を知らないからこそ、二人は騙される事になった。甘露寺からの頼みでなければ伊黒は決して動かなかった事も考えられず。

だから伊黒は二人に関わることは特にはなかったが、甘露寺は蘭と友達関係であったことから他の友達とも一緒になって新一との同棲の事について様々に話をしていったりしていたのだが、それらは一時は喧嘩が収まるだとか関係の収束に繋がる事はあってもあくまで一時的であって、根本的な関係の改善に繋がる事はなく時間は進んでいき・・・同棲すると決めてから一年が経った今はもうかなり前と比べて仲が不安定な状態になっていて、今は伊黒ともう一度話す為という理由から二人揃って並んで座っているのである。一応というか二人共に仲直りしたいという気持ちがあるからこそ、この場では喧嘩をしないようにしようというよう話し合って・・・









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