失われた時間と再び邂逅し、何を探偵とその周りの者達は思うか

「大方そういったような物だろうが、言い方はどうあれ食べる物が得られる環境だったり食べる物自体がずっと食べられる保証なんてないんだよ。今回当麻君がたまたま工藤君にぶつかった事から始まったように天災や人災といったことから、それまでの環境が一変する事が全くないとは言えないのは僕も体験しているからね」
「そうなんですか?」
「まぁその辺りは詳しく話すと長くなるから興味があるなら僕がいなくなるまでに話を聞きたいというなら後日に話すが、話を戻すと意図的にそうすることもだが何らかの要因から計算ではなくそういった事態になってしまい、種が途絶えるだとかそういった事になるかもしれないというのは、今のこの地球上でも時たまニュースなどで君も聞いたり見たりしているだろう?」
「まぁそれは・・・」
ココはそんな声に同意しつつも話を環境だったり種の絶滅についてだったりという方向に変え、当麻も投げ掛けられた問い掛けに何とも言えなそうに頷く。実際に絶滅危惧種についてのニュースなどは時折当麻も見てきた為に。
「そういった事態に人為的にしてしまうことについて非難するといったような者もいるが、人為的にしても自然の仕組みだとか偶然の産物だとか色々理由があっても共通して言えることは、大きな流れに対して適応に進化に退避といった事が出来なかったからこその末路だと僕は思っている」
「末路、ですか・・・ココさんは占い師でもあるから運命って言うのかと思ったんですけど・・・」
「運命でもいいとは思うけれど死が見えた後でそれを誰かに助けられるだとか、乗り越えるといったような事例は見たことがあるからね。だからそうならずに滅びるようになった存在に関してはもう終わったモノだということで、末路というように思う事にしたんだ。もう復活しないという意味でね」
「そういうことなんですね」
そこから種の滅びについてを話していく中で末路との単語に当麻は引っ掛かりを覚えるが、ココの経験から考えたことの返しに納得の様子を浮かべる。
「そういった点では工藤君や服部君に憑いていたような存在は、普通に見れば誰にも見られる事もないし触れられる事もないからまず消されるようなことはなかっただろうが・・・当麻君と僕に出会ってしまった上で工藤君の周りがどうにかならないかと動いたことから、あの異形が消えた事もそうだが工藤君がもう精神的にお腹いっぱいにだとか美味だと思うような事はまず訪れないだろう。それが偶発的なきっかけから訪れた彼の末路だと思った方がいい・・・その環境に適応だとか進化が出来ないならそれでおしまいだというようにね」
「・・・そうですね。事件が起きない方がいい筈なのにそう思えないっていうなら、もうそれが工藤に待ち受ける末路だって思うようにします」
そしてそれまでの流れから新一の事についてこう考えるようにとまとめ上げるココに、当麻もそうすると神妙に頷いて返した。もう新一の末路は決まったと思うと。


















・・・そうして少ししてココもそうだが当麻も米花町から立ち去る事になるのだが、以降の新一達を取り巻く状況はココの言うような形になった。物理的な距離を安室達は取り、精神的な距離を蘭達が取る形でだ。

ただそれでも新一は時間が経ってちゃんとした職業探偵になったらどうにかまた謎や事件に発展するのではと内心は期待していたのだが、やはりそういった事にならなかったことに酷く落胆することになるのだが、そんな新一の姿に小五郎達はもうハッキリと蘭に新一と離れるように言い、蘭も苦渋の気持ちはあったが数年の時間があったことからそうすると踏み切る事にした。もう新一が変わるのではないと。

ただ最初は新一も蘭を諦めきれないからとどうにかしようとしたものの、もう前に散々に話したのに事件が起きることや謎を求める姿勢を変えられない様子を蘭や小五郎達に突き付けられていって、心が折れる事になった。それまででも散々に蘭にそういった事を言い続けていたのだから見放されるというか、これまで待っただけ有情だといった言葉に。

それで以降は新一は基本的に一人でいることが普通になると共に、仕事の依頼が来ても謎や事件に発展することが無かった事から人のいない場では、推理小説やドラマに没頭するだけの生活を送っていった。また事件や謎に向き合える日々もそうだがもう今となってはオカルトでもなんでもいいから、自分や服部に憑いていた存在が本当にいたのならもう一度憑いてほしいと思う形で・・・









END









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