失われた時間と再び邂逅し、何を探偵とその周りの者達は思うか

「え・・・蘭達はともかくなんで服部達に父さん達がここに・・・?」
「よく来たな、新一。まぁこっちに座ってくれ」
「え・・・?」
それで蘭達のとこに来た新一だが近くのテーブルに予想外のメンツがいることに困惑する中、優作が自分の前の席に座るように言ってきた事に戸惑いつつも優作と有希子の前の席に座る。
「・・・一体何だよ、父さん?何で今日本にいるんだ?」
「それなんだが少しそのままじっとしていてくれ。じゃあ当麻君、頼むよ」
「はい」
「え・・・?」
それですぐにどういう事かと投げ掛ける新一だが優作は話をするより隣のテーブルの席に座っていた当麻に声をかけ、当麻が立ち上がり自身に近付いてくる様子に困惑したまま静止していたが・・・



‘バチィッ!’



・・・ゆっくりと当麻が右手を新一の頭の上にかざすと、新一に憑いていた異形は服部の時と同じように姿を消し飛ばした。それで当麻は優作に視線を向ける。
「・・・終わりました、これでもう」
「・・・そうか、ありがとう。では二人は行ってくれ。新一との話は私達がする」
「はい、じゃあ俺達は失礼します」
「え・・・な、何なんだよ・・・?」
そうして終わりを告げた当麻に優作もだが蘭達も真剣な様子で頷いた上で行くようにと言い、食べ物の入った袋を持ったココも椅子から立ち上がり当麻と共に退出していく様子に、心底から意味が分からないと新一は当麻達がポアロから出るまで困惑したままだった・・・



















・・・それでココと当麻は近くの公園に行き、ベンチで食べ物の入った袋を間に置く形で横並びに座った。



「・・・今頃工藤は頭ぐちゃぐちゃになってるでしょうね。自分の信じてないモノについて親とか信用してる人達が色々と言ってくるのもそうだけど、それを皆本気で信じてるみたいな感じになってることに」
「まぁそうなるだろうことが容易に想像出来たから下手に時間をかけて説得するような事をせず、さっさと当麻君に憑いているモノを消させて僕達は退散させた方がいいってなったんだけどね。事情を話して納得させてからなんてことは工藤君を口車に乗せれば出来なくはないだろうけど、そうすると間違いなく結構な時間を取ることもだけどそんなこと信じないって言い出して触れる事すらさせないってなる可能性もあるからと」
「まぁ説得を俺達というかココさんがやらなくて良かったからそこはありがたかったですけどね」
それで袋から食べ物をつまみつつココと当麻は先程のやり取りが早く済んだ事についてを横並びの形で話していく。自分達はもうやることはやり終わったからこうしてまったりお土産に舌鼓を打ちつつ新一達の現状についてを。
「ただもう俺達は工藤とは関わることはないでしょうけど、あの人達はどういう風に工藤と接していくんでしょうね?工藤を説得するのは表向きはどうにかなるにしても、どうしたって事件が起きなくなるっていうんなら工藤の気持ちが復活したとしても数年単位は絶対にかかるでしょ?」
「あぁ、そこに関しては完全には復活はしないよ。流石に数年もあればというかちゃんと探偵という職業に就けばどうにかまた事件が起きる環境になると思うことだろうが、そうでないと分かれば折角探偵になったのに何でといったようにまた上がった状態から落ちるといったようになるだろうからね」
「あぁ、工藤からすれば希望がまた絶望に変わるってことですか。これからまた事件が起きない生活になって、退屈だとか生き甲斐のない状態になったのがそれがちゃんとした探偵になっても続くってなったら」
「そういうことさ」
そんな中でふと当麻が未来でどう蘭達が新一と接するのかと疑問を口にするが、新一にとって待ち受ける未来は新一からしたらとても暗い物でしかないだろうというように返すココに、納得といった声を漏らす。新一が完全に復活しない根拠として確かにと思える物だった事に。









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