独りよがりの愛は二度終わる

「・・・言っとくが蘭をそんな状態にしたのはお前なんだぞ。そして俺が一番お前を許せねぇって思った部分でもある」
「っ!?」
更に小五郎はそこで一番そうしたことが許せないと今までにない怒りを込めた目で告げた事に、新一は驚きと共に理解出来ないといったように体を揺らした。
「・・・最初お前が蘭と一緒に活動したいって言った時、色々お前に対してぶつけたいって気持ちはさっき言ったようなもんがあった訳だが、マリーが俺を引き止めたってのもあるが蘭ならお前の行動についてをたしなめるだとかしてくれるって考えもあったからなんだよ。元々蘭もお前の発案に反対していた立場だったからな・・・だがそういった目論見はマリーが喧嘩をしないで欲しいと願ったからとは言え、蘭が次第にお前に同調していったことでご破産になると共に蘭が徐々に変わっていった事に苛立ちを覚えるようになっていった・・・なんで俺がそうなったか分かるか?」
「そ、それは・・・その・・・俺がマリーと離れるだけじゃなく、蘭までもマリーから離すような事をしたから・・・?」
「大方そんなもんだがまだ付け加えると、お前よりはマシにしても蘭もマリーと本来なら一緒にいるはずだった時間について、お前と一緒にいることを普通にしていったことだ。例えマリーがお前ら二人の仲を壊さないようにっていうようにしたかったからなんて風に思ったからの結果でも、度々蘭は行事やら節目に帰って来るなんてことはしてもその他の時間はお前と一緒にいるのが普通になっていって、マリーとの親子の時間ってヤツをほとんど取らなくなっちまって平気な顔をするようになっていったし、連絡もまばらになっていった・・・ハッキリ言ってお前がやったことだってのは前提だとしても、俺や英理は蘭がそういったようになったことに失望を感じざるを得なかったんだよ。いくらお前に次第に丸め込まれていったからとは言え、自分の子どもを平然と放っておくような親になっていったことについてな」
「っ!!」
そして小五郎が続けていった新一が許せない事もだが、蘭にも失望したと英理の名前まで出しながら口にしていった言葉に新一は蒼白な顔色で愕然とするしかなかった。小五郎もだが英理も蘭の事を自分達の子どもとして今も尚愛しているというように認識していたのに、その蘭をマリーとの接し方から失望したというように見たという事実・・・しかもそれを招いたのが自分の行動からだということに。
「・・・俺達としてもそんな風になんざ蘭の事を思いたくなんざ無かった。だが時が経つにつれてそういったようになっていった蘭の姿に、もう俺達は駄目だというように思うようになった事から蘭にそういったように話をするのを止めようとなった・・・そしてさっきの飯の場で蘭からしたらマリーの子育ては終わったと思うことだろうが、そこで今までの放置ぶりはどこへやらとマリーに積極的に関わるようにしたいだなんてお前が言い出したとこで、蘭からすりゃ何でだってなるのは目に見えてる・・・お前がそうなるようにと変えてきた蘭がな」
「そっ、そんな・・・」
だからこそそんな蘭がいかに今の新一からして不本意な風な事を言うのか・・・そういったように言う小五郎の言葉に新一は力無い声を漏らすしかなかった。他ならない過去の自分がこうなって欲しいと地道に蘭を変えてきたが、それらの行動が却って今の自分の重荷となるという言葉を否定出来ず。









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