独りよがりの愛は二度終わる

まぁそんな新一の気持ちや考えはともかくとしても、マリーが探偵や推理に興味関心といった物がないことに関してを残念に思うしかなくて、マリーとそういったことについて話すだとか後を託すだとかといった事をしないと選んだのだが・・・それは小五郎が言ったようにマリーとの距離が親子として普通と見る事が出来ないというくらいの状態を作ってしまう事にもしてしまった。

小五郎が言ったように新一からしたらマリーを事件から巻き込みたくないだとか、遠ざけたいといったような考えからそうしようと決めたのだろう・・・だがそれは親としてという気持ちは含まれてこそはいるが、本人としてはそのつもりはないのだろうが家族に対してというよりは探偵としての立場からの、犯人以外の推理だとかに興味のない他人に対しての気持ちが大きいという物ではと見られたのだ。そしてそれこそが・・・親子という関係としてはあまりにも距離が空きすぎた物になったのではないかと。

この辺りは新一が元々からDINKSを理想としていたことだとか、あまり子どもを持つ気が無かったということも相まっての物であると共に、探偵としての仕事や依頼に集中したいと思ったからこその物であるが・・・ここまで来てしまえば最早性別の壁がどうこうとかといった問題ではなく、単に新一に子どもに対しての興味など探偵や推理を子どもが持っていないなら、自分から関わるつもりがないと言っているようなものだった。

まぁその辺りで小五郎は女の子だからというのも相まってではといったように言ったが、それはあくまでも要素の一つというだけでやはり新一に積極的に子どもを持ちたいだとか、こういうように育てたいといった気持ちだとかビジョンを持てなかった事が大きかった上で行動に移さなかった事・・・そしてマリーの気遣いに存分に甘えてしまったことが何よりの原因だったと言えよう。蘭と二人でいられる時間に飛び付いた事から、自分の子どもだという欲目もあってマリーにちゃんと目を向けようとしなかった原因と・・・






「・・・まぁもうそれも今更どころなんて話じゃねぇ。ハッキリ言っちまえばもうお前が何をしたいと思っても手遅れだ・・・もうさっきの事だから分かるだろうがマリーは就職でここを出ちまったしってのもそうだが、蘭ももう取り返しのつかない状態になっちまってることだしよ」
「・・・え・・・蘭が取り返しがつかない状態って、どういうことだよおっちゃん・・・?」
しかしそこで小五郎が首を横に振りながら蘭が取り返しがつかないと言ったことに、新一は流石に聞き捨てならないと力ないながらもどういうことかと聞き返す。
「単純な話としてお前と一緒に活動する生活を続けてきたことで、もうマリーが就職して俺のとこから出て行ったのもあって時々は会いに行くだとか連絡はするだろうが、蘭は子育ては完全に終了したと思ってお前と二人の暮らしに移行するだろうって事だ。例えお前がこれまでの話から罪悪感なり何なり見直されたいといった気持ちを持って動きたいと思っても、その時の蘭は自分は親としてやることはやったし就職したマリーの邪魔をするのは良くないと思うだろうことから、もうこれからは時折そうするくらいでいいとな」
「っ!?」
だが小五郎が返していったこれから蘭が取りかねない行動についてに、新一は今までの話が効いていた事から盛大に衝撃を受けて身体を引いてしまった。何も聞かなかった頃の新一ならそんな蘭を歓迎しただろうが、今までの話を受けたことから新一としてはマリーや小五郎に対してどうにか取り返しをつけたいと思ったのに、自分の望みの集大成が形になった蘭が何よりの障害になるとの事に。









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