独りよがりの愛は二度終わる

・・・そうして少し時間が経って新一は二回目の大学卒業と共に、蘭との結婚式を行ったのだが以前と違って避妊を考えることなく初夜を迎えた。これはしばらく二人の時間を楽しんでから子どもを作る事を考えない訳ではなかったのだが、前の経験もあって下手に子どもを後回しにして蘭を不安にさせるよりいっそ早めに子どもを作った方がいいと思ったが故だ。

まぁそう思いはしつつも新一としては子どもが生まれないなら生まれないで、天からの授かりものだから仕方無いというように蘭に言えるからいいかというように考えていたのだが・・・そういった淡い期待はすぐに蘭から妊娠したと嬉しそうに報告された事で、表向きは自分も嬉しいというように返しつつも内心ではそうなったかと落胆した部分は少なからずあった。

ただそれでも子どもが出来た事で今回はちゃんと作ると決めていたのもあるから、蘭もそうだが子どもとも向き合うというようにすることにした。前と違い今度は親になるのだからと・・・


















・・・それで時間が経って蘭の出産という段になって、母子共に無事で元気な女の子が生まれた。その事に蘭や小五郎達に優作達も喜んでいたが、DINKSを夢見ていた新一も自分の子どもが生まれたという事実を前にして、少なからず気持ちが高揚していた事についてを感じていた。積極的に子どもを作りたい気持ちを持っていなかったが、実際にこれが親になるという事なのかというよう。

まぁそういった気持ちに関しては自身でも意外だというような物だと思いつつ、蘭と子どもが退院してから家に戻った後で話をした結果としてマリーというようにカタカナで表記した名前をつけることにした。この名前に関してはふと新一達の頭の中に思い浮かんだ物であると共に、髪色が祖母という立場になった有希子と英理の二人の遺伝子が強く発現したように茶の髪色になっていて、日本人らしく漢字を使った名前で無くても似合うだろうからこれでいいだろうというようになったからだ。

それでそんな風にマリーと名付けた子どもとの三人の暮らしが始まるようになって、蘭がマリーを抱きながら今までとは質の違う母親となったことでの幸せそうな笑顔を浮かべている姿に、本当に子どもを持ちたかったのだというように新一は理解すると共にこれで後の対応を誤らなければ、夫婦関係も円満に進ませることが出来るだろうと確信していた。

ただそういったように思う中で、子どもに関してはもうマリーだけでいいというように新一は考えて以降は子どもは作らないようにしようと決めた。これはマリーと暮らし始めて少ししただけでも子育ての大変さを感じたこともそうだが、元々から新一としては蘭と仲睦まじい時間を求めていたことからこれ以上子どもを増やし、子育てに時間を取られる事はしたくないと思ってだ。

まぁその点で新一としてはマリーが生まれた事を否定する気はないが、女の子より男が生まれて欲しかったという気持ちがあった。これは男の方が自分としては色々と気持ち的に楽だという考えもあったのだが、新一としては探偵や推理関係で優作とやったように談義したいという考えもあってだ。

ただマリーという女の子だったことから世良のようになってくれたら嬉しいという気持ちはあるが、流石に女の子に危険に繋がる探偵になるようにと無理強いはしてはいけないという考えから、本人がどうなりたいかの気持ちに任せるようにしようと決めたのである・・・









.
9/30ページ
スキ