独りよがりの愛は二度終わる

・・・そうして新一と蘭の離婚については無事にと言っていいと言えるものではないが、無事に離婚することになった。新一としては離婚したくないという気持ちを最後まで抱いていたが、英理もそうだが小五郎にも蘭の為にも離婚して欲しいと切に願われた事でこれ以上諦め悪く出来ないと思ったから、もう離婚を受け入れねばならないと見て動く事はせずだ。

ただそうなったことで周囲の人間達は驚き意外だというような反応だったが、やはりというか一番そういった反応だったのは両親である優作と有希子の二人だった。新一と蘭の結婚に関してを心から祝福すると共に、離婚なんかする筈ないと疑うことなかったが故に。

だがその際の経緯を聞いて新一に対して甘い筈の優作も有希子も、流石に新一を擁護出来ないというように漏らすしかなかった。子どもを欲しいと思っていた蘭をずっと騙すようにしていたこともそうだが、それがバレた後でも子どもを持ちたいという気持ちや考えにならなかったのなら離婚されても仕方無いと。

新一もそれらの言葉を否定出来ないとなり、優作達はもうこの事に関しては関わらないし蘭以外と結婚する気が起きたとしたなら、今度はちゃんと話し合いをするようにしろと締め括ったが・・・新一としては離婚をすることにはなったが、蘭に対する気持ちを全く捨てる事が出来ていなかった為に素直に頷く事は出来なかった・・・


















・・・そんな風に新一は蘭に対する気持ちを抱えて探偵として活動していくのだが、三年経った頃に報告を受けて衝撃を受けることになった。蘭が見合いから結婚したこともそうだが・・・子どもを産んだという報告に。

これは新一が蘭の事を諦めたくないという気持ちはあれども下手に接触しては良くないと思って避けるようにしていて、そこに園子が連絡してきたことから事実が発覚したのだがこれは園子からして親切心というわけではなく、むしろ新一に対しての怒りなどを始めとした気持ちからだった。

園子からしてみれば蘭を幸せにするのは新一しかいないと幼馴染としての関係から信じて疑っていなかったのに、子どもを持って幸せになりたいという蘭の気持ちを新一が踏みにじる形で台無しにしたが故であった・・・だから園子は自身のツテだとかを使って蘭に見合いだとか出会いの場を提供していき、最初は乗り気ではなかった蘭に今の旦那と出会わせて結婚してもらい子どもを作るまでに至ったのである。蘭や相手をくっつけるように自身も頑張ってだ。

そしてそんな園子からの明らかな怒りからの当てつけだが新一には効果は絶大で、蘭が子どもまで持つに至ったということに三年経っても全然蘭への気持ちを振り切っていなかったことから、盛大にダメージを負うことになった。どこかしらで蘭はこれからも結婚しないこともそうだがまた蘭が気持ちを変えて、二人で暮らそうと言い出してくれるなんて都合のいい展開を妄想していたのもあって。

ただそんな風に最大限の衝撃を受けていた新一についてもうやることはやったからというように園子は新一を見放すようにしながら離れていって、その後に新一は一人で頭を抱えながら苦しむ以外になくて家にこもるしかなかった。もう園子は勿論だが優作達に服部達を始めとした親しい面々も蘭関連で距離を取られていた事から、誰にも何も言えないというようになっていたことで・・・









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