自ら選択した前と違う別れ

・・・ただ言葉だけで言うとさも簡単に受け入れたかのように思うかもしれないが、カミーユとしては最初は複雑で何とも言い難いという気持ちになるしかなかった。自分も波乱万丈な前世を送ってきたと思っているが、ルルーシュが起こした行動だとか身につけた考え方はそうなるきっかけがきっかけだっただけに、そんなことをするまでのことはなかったと言えるような物ではなかった為に。

しかしその一方でやり過ぎではないかというような気持ちにもなった部分もあったから、何とも言い難い気持ちになったのである。この辺りはカミーユとしては戦争だとかテロ行為という物を理由があるならと全肯定したくないという考えがあったからだ。

まぁその辺りに関しては自分がルルーシュの世界にいて行動していたわけではないから置いておくようにとカミーユは考えるようにしたのだが、全部話を聞いた結果として最終的にルルーシュの事を受け入れたのである。やってきたこと自体はともかくとしてもそうするに至ったきっかけの出会いに関しては様々な偶然の上であって、そこからの行動にはルルーシュの非がある部分は確かではあってもその人格の根幹に関しては、決して悪人ではないというように見たからだ。

これは元々のシャルルや国に対しての反逆の理由がルルーシュ自身が許せないという気持ちもあったが、ナナリーの為という気持ちもあってだとの事もそうだが、ナナリーだとか反逆している中で出会った者達との話を受けていく中で露悪的に振る舞う事もあるが、決して分かり合えない敵にしかならなかった相手以外には想いを抱いてきたと感じたことからである。

そんな風にルルーシュの事を見聞きしたカミーユはもうこうしてかつてと違う世界に生きることになった上で、両親やナナリー達に対しての考えについてを理解出来るというように思ったのもあってルルーシュの事を受け入れる事にしたのである。もう前のようなことはしないと見てだ。

そんな事からカミーユとルルーシュは互いの事をこういう存在だと認知して共に過ごすことになって次第に仲良くなっていくが、それに大いに関わったのはカミーユの両親の姿であった。シャルル達という国や企業のトップにいる者達とは違う、特殊でいて普通の人達より稼いでこそいる位置にいるがそれでも一般の家庭にいる夫婦達の姿が。

カミーユは前世も含めての二人との付き合いだからこういうものだというような諦めの気持ちを抱いていたが、ルルーシュはこれが普通と言ってはいけないだろうがそれでもシャルル達のような横暴が許されるような者達とは違う、夫婦のリアルなトラブルはこういう物だというように体感した。

だからこそというか最初はカミーユの方が心を開いてルルーシュは遠慮をしているというような状態だったのだが、フランクリン達の状況を受けていくにつれてすぐに同情的になっていき、カミーユに寄り添うようになっていって溝は埋まったのだが・・・二人は共に皮肉な物だと今でも感じているのである。仲が悪い夫婦の姿を見る事により自分達の仲が深まったという状況を。

・・・ただもうフランクリン達に関してはほぼ終わったような物であるし、シャルル達に関しても余程の事が無ければ手を出してくるような事はないが、それでもナナリー達に関しては世界が変わっても気持ちが失われていないが故に、前世の記憶があるからこそルルーシュの苦しみがありそれを今はカミーユも理解しているのである。ルルーシュの優しさを今は全く疑っていないが故に・・・









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