自ら選択した前と違う別れ

「・・・実際に会ってみて、やっぱり辛くなったか?あんな風に好意的に接してくる様子を受けて」
「・・・認めたくはないが、実際にナナリー達からあんな風に接されたことで嬉しいという気持ちは確かに湧いたよ・・・覚悟してやったことなのにとな・・・」
そんな姿にカミーユがやっぱりというように聞くと、ルルーシュも頷くしかないというように力なくうなだれる。
「・・・僕はそれを責める気はない。ルルーシュがどんな事情や気持ちから父親を始めとした者達に反逆していったのかについては聞いたが、そこで起きた事に関してはともかくとしてもルルーシュがその中で苦しんでいるのは聞いた上で、ルルーシュが行動をしなかったなら世界がどうなっていたかを聞いた身からしたら結果論ではあるのは前提にしても、ろくな世界になっていなかったのは承知しているからな・・・」
その様子にカミーユはそっと前に聞いたことを挙げつつ、責めないというように複雑そうに漏らす。






・・・最初に日本行きにルルーシュも付いていくと切り出して実際にそうなった後、カミーユはルルーシュが何かを心に抱えている事を自身の感覚から感じていた。とても何かよくあるような思い付きだとか親への反抗心だとかといったような軽い物からそうしたのではないと。

だからフランクリン達がいない時に最初は世間話を装ってルルーシュに探りを入れながら話をしていったのだが、そこは元来の経験から人を簡単に信じることが出来ずに嘘をついて誤魔化そうとすることにルルーシュは徹底しようとした・・・だがそこでニュータイプとしての能力を持っていたからこそカミーユはルルーシュが自身に嘘をついている事に気付くと同時に、嘘をつく反面で何か一方ならぬ強い気持ちがあることを感じ、カミーユはそこで賭けの様子が強いが自身の事を明かすと決めた。

これは腹を割って話をしないとルルーシュが話をしてくれないのではと思ったのもあるが、自分の前世に関しては言ってしまうとこの世界ではあまりにもSF以外の何物でもないし、ニュータイプ関連の話はそれこそ普通に考えれば頭がおかしいだとか信じられないといったよう、切って捨てる可能性もあるだろうからというように考えて言ったのだ。

そうしてカミーユはルルーシュに話をし終わって自分はこういうような事を抱えていた上で、ニュータイプとしての感覚から単なる物から何かルルーシュが考えているから動いているのでは・・・というようにルルーシュに投げ掛けると、そこで本来のルルーシュだったなら嘘をついて場を切り抜けようとしたことだろう。自分の事を言うつもりはないというよう。

しかしカミーユの言ったニュータイプについてのこともそうだが、何より前世という物についてに自身も前世の記憶という普通なら有り得ない物を抱えて生きている身として、ルルーシュは自身が出会った力や自分も同じような身の上もあって嘘だろうと一蹴出来なかったのもだが、カミーユが覚悟を持って話していると感じたからルルーシュもルルーシュで自分の事を信じないならそれでいいというよう、自分の事を話していったのだ。前世で自分が何をしていたのかだとかを洗いざらいに。

そんなルルーシュの話だが確かに普通なら信じられないというところだろうが、カミーユもカミーユで自分の立場もある上でルルーシュが嘘をついているという気持ちを感じられなかったことから、ルルーシュの話は嘘ではないというように受け入れていった。









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