自ら選択した前と違う別れ

ただこの考えについては自分は前世の記憶を持っているけれど、ナナリー達はそういった物が無いことは確信していたから今を生きるナナリー達にそれらを投影せず、大人しく暮らしていくべきではないかともルルーシュは考えた。自分が我慢すれば丸く収まることでは無いかと。

だがそういった考えになるのではなくナナリー達と離れる事を選んだのは、以降の暮らしの中でそうした方がいいと思うようになっていったからであった。ナナリー達の事を考えてというのもあるが、それと共に出て来たのが・・・






「・・・ただそういった風に思う中でルルーシュ個人として家族に対する気持ちは確かにあっても、ナナリーには済まないとは思うが両親に対しての気持ちはないという気持ちもあるからこそ二人と離れたいし、こっちに戻りたくないという考えがルルーシュにはあるんだ」
「・・・え?お父様とお母様と離れたい・・・?」
だがカミーユがそこで続けて申し訳なさそうに口にしたルルーシュの両親に対しての気持ちに、ナナリーもだがユーフェミアも意味が分からないといったような顔を浮かべるが、コーネリアは苦いといったような顔になる。
「・・・やはりルルーシュの中では父上達に対しての気持ちは変わらないのか・・・」
「え・・・そんなことを言うってことは、お姉様はルルーシュが二人の事をその、嫌っている事を知っていたんですか・・・?」
「・・・すまん。だが私としてもこの事をお前達に言わないようにしてルルーシュを説得したいと思っていたんだ。日本に何度か行く内に二人に対するルルーシュの気持ちだったり考えを打ち明けられたんだが、どうにかしたいと思いつつも上手くいかずにいたことからこれまで話すことが出来ずにいてな・・・」
「「っ・・・!」」
そしてポロリとコーネリアが漏らす声にユーフェミアが反応するのだが、今まで知りつつもそれを話せずにいた理由を口にする様子にナナリーも共に息を呑んだ。普段のコーネリアなら強気で毅然な態度を崩さずにいるのに、それが出来ない程にルルーシュが断固として返していってその事に疲れたというのが感じられる様子だったことに。






・・・前世と違い殺し合うことも無い上に記憶も存在していないことから、コーネリアは仕事にかこつけてルルーシュに日本に度々会いに来ては国にもだが家に帰るようにと話をしてきた。ユーフェミア達はルルーシュが帰って来るのを心待ちにしているのだからと、自分もそういった気持ちを持っているというのを押し出す形でだ。

しかしルルーシュとしてはコーネリア達に対しての気持ちや考えも勿論あったのだが、やはりというか前世でコーネリア達との関係の大元の原因となった存在である父親のシャルルもそうだが、後に判明した母親のマリアンヌがシャルルと同類の存在であったことに転生した今となっても、許せないという気持ちや考えになったことからコーネリア達の気持ちを受けても、もう帰りたくないという気持ちが固まったのである。

だが流石にというかいくらなんでもそんなことをコーネリア達に言う気にはならなかったルルーシュだが、根気強く日本に来ては帰って来て欲しいと何度も説得してくるコーネリアに対して、両親に対する想いを口にしたのである。流石に前世の事は口にはしないが、今生でも嫌だと思える両者に対する想いを。









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