自ら選択した前と違う別れ

現にカミーユはそれで回り回って地球と宇宙の命運を左右するような戦争に巻き込まれることになったのもそうだが、前世でのフランクリンとヒルダも軍事に関わる研究者といった立ち位置にいる存在だった。今の二人は軍事には関わるようなことはせず単なる研究者といったような存在である。

その上でカミーユはその戦争で二人を喪うことになったのだが、その中で二人の仲が今のように不仲と言えるようなものだったのもそうだが先程の話にも出たように、ヒルダが死んだ後にフランクリンと言い合いになった際に愛人の事をカミーユは言ったが何も悪びれるといった様子を見せる事はなかった。

まぁこの辺りで今のフランクリンも面と向かってカミーユやヒルダが愛人の事を責めるように切り出したら、まず言い返そうとするのは目に見えているだろうがここで周りに人の目があったなら、今のフランクリンなら流石にそんなことを堂々と言えるまでの厚かましさはないだろう・・・前ならそんなことを言ったとしても研究者として優秀であるのなら、なんだかんだでそこまで被害をもたらすような物でないならこんなこともう表沙汰にするなというように言われて終わったかもしれないが、この平和な世界であるからこそそんな素行の悪さを実力があるならで目を瞑る可能性は低く、問題を起こすなら出て行けと職を追われる可能性の方が高いからだ。

そしてそんな風な見られ方をするだろうことを踏まえた上でフランクリンもそうなるのを避けたいと思うだろうからと、先日のような言い方をする形でルルーシュは話をしていってそれは成功したのだが、それでもフランクリンもヒルダもこちらで暮らしているからこそのいくらかの違いはあれども、似たような性格やら考え方で行動をしていくと共に同じようにフランクリンは不倫をしているという結果に、人は変わらないものだというように二人は感じたのである・・・






「人がそんな変わらないというのは分かっているさ。僕も自分が昔に比べれば変わったというのは感じているが、それ相応の経験があるからこその物だというのは自身で理解しているからな。ただだからこそあの二人に関してはもう変わらないと見たからこそ、二人に別れてもらいたいと思ったんだからな・・・別れることを決断させないままに今のままが続いたら、母さんに話したような結末が待っているだろうことは目に見えていたから・・・」
「だからあぁいう風に二人に話をしていったんだ。直接顔を合わせて話をする際に決してフランクリンさんの不倫や愛人に対しての話を出すことはせず、あくまでカミーユの気持ちを受けてそうした方がいいと考えたり感じたといったように振る舞うようにしてほしいと。それが穏便に済ませる為の行動だというようにな」
それで自分に言い聞かせるようこのままなら結末が分かっていたと漏らすカミーユに、だからこその言葉を二人に向けたのだとルルーシュは口にする。穏便にする為だと。






・・・人は簡単には変わらない。そう理解しているからこそカミーユは高校を卒業という機に二人から離れたいという気持ちもそうだが、二人を別れさせたいという事をルルーシュに話していた。前は二人共死別という形になったが今は無残に死ぬ事になる可能性は著しく低いということから、何もしなければ以降にフランクリンの不倫や愛人の事が表沙汰になった時に自分も巻き込むような事になる可能性は、フランクリンの性格なら大いに有り得ると。

ルルーシュもそのカミーユの言葉にそうなる可能性は高いだろうと見たからこそ二人を離婚させる為の話をしていったのだが、その最後に言ったことが何かと言えば決してフランクリンの不倫や愛人の事について触れないこともそうだが、決して喧嘩腰にならないどころか申し訳無いといった雰囲気を出して相手と話すようにしてほしいというものだった。









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