光が強まれば強まる程に影も濃さを増す

・・・そうした結果が先程の話だったのだが高尾と花宮が言っていて、特に高校の頃を知っている花宮の言葉は辛辣ではあったが事実であった。事件現場で起きた事についての推理を優先する為にもと外部に情報の調査を依頼するばかりだったことから、自分で何か調べるといった行動を放棄する癖があるというかそういう発想に至らないアナログ人間な部分は。

一応新一も今を生きる人間だから携帯は普通に使えるし、パソコンもブラインドタッチが出来るくらいであるしインターネットで色々と調べることも出来はする。しかし小さな頃から推理小説をメインとした本に慣れ親しんできた新一は、ネット小説に本格的な推理物がほとんど見受けられないことも相まって直に手に取って見る本の方がいいという感じ方を持っている。

その上で推理小説を始めとしていくつもの本を得てきた知識は常人では計り知れない物になっているのだが、ジャンル的に好きだから読んでいるという仕方無い部分があるとは言え知っている知識に偏りを起こしてもいた。それは普通の人ならこちらの方を知っているだろうという物についてを知らなかったりもするのである。

代表的な所を言うなら日本人にとって馴染み深い物で読んでいる者が多い三国志について、いっぱい知識を持っている筈の新一が蘭よりうろ覚えな知識しか持っていないという事があった・・・他にも普通の人なら推理小説より断然にこっちの方を知っているだろうという事柄に関して、新一は然程知らないといったような事も多々あった。

これらはやはり推理や探偵といった物に関してが至上という考えが来るが故の物であったが、だからこそトリックの解明の為に必要な知識・・・毒薬についてだとか物理の法則を理解していなければ出来ないような事についてをよく知ってはいるが、他の事を知らないなんてことはよくある事だった。

だがそういったことが多々あったのにそれらについて改善しようと動く事は基本的になかった。新一からすれば重要なのは目の前の事件を解決する事であって、その時にあったことで自分だけで足りない知識については誰かに聞けばそれでいいというよう完結することばかりであったからだ。

だから新一は知識面というか推理の最中に困ったことがあれば自分で調べるのではなく、誰かに任せてそれを聞くという事を普通としていったのであり、そして日常生活においても自分に興味のない分野に関してをわざわざ自分で調べようなんて気になることはなかった。

まぁこの辺りは普通の人でもわざわざ興味のない事を調べようとすることはないものだが、それでも必要に駆られたら自分で何かしらを携帯なりパソコンなりでネットに繋げて調べる事だろう・・・だが新一の場合は日常の細かでいてその場での即時の解決が必要な事はまだしも、細かでないと自身で判断した時には人に任せる癖がついていた。

だからこそという形で新一は何かを調べる事、それもネットで調べる事についてをやらなくなったのであるが、そこに自分の興味のないことについてはとことん無関心な事が加わったのもあって、新一はネットで自身の事を調べるといった考えにならなかったのだ。いや、正確に言うなら自分がネットで悪く言われているなんて風に微塵も思っていなかったことからだ。

・・・尚これは余談であるが、新一が何かを調べて欲しいと思った際によく連絡していた志保についてだが、大学に入るとなった時には米花町から世良と一緒に離れたと共に、事件の事に関して調べるようにといった連絡はするなと強く新一に言い渡している。

これは前に花宮達の話を隠れて聞いていた事から、新一達との付き合いは高校までというように決めて動くことにしたからだ。故に志保は世良と共に海外の大学に入る事にするからもう事件の調べ物なども含めて些事では連絡するなというように言い、流石に新一も海外で時差があるならというように志保達に連絡することはしないようにとなっているのであるが、困った時は他の人に調べ物を任せるようにもなったのである。やはり自分は推理に集中したいから調べ物は他の人に任せたいというように。









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