光が強まれば強まる程に影も濃さを増す

「大分まいっているといった様子のようで心苦しいんですが、この事に関してまだ言わなければならない事がありますので我慢してください。今から話すことが今まで話した中でもっとも重要なことになりますので」
「なっ・・・ま、まだ言うことがあるのか・・・!?」
しかしそこまでの様子を見せてもまだ言うことがあるとばかりか、一番重要と言う黒子に愕然としたようにまだあるのかと口にする。
「はい。と言っても先程のサイトで言われていることでまだ言っていなかったことなんですが、その中で依頼の減少に繋がる中でもっとも大きく言われている事です。それが何かと言えば」



「工藤さんの関わった事件が全てが全てとは言わないにしても、種類は問わずに人が死んでいる事件というのが大半を占めている事です。要は工藤さんに依頼をすれば事件が起きることもそうですが、そこで誰かが死ぬ・・・それこそ工藤さん以外の依頼者を含めた誰かが死ぬ事についてをサイトを見た方や、コメントをした人達は考えているんですよ。だから工藤さんに依頼をすることに尻込みをするという事に繋がると言うわけです」



「っ!?」
・・・そして黒子が口にしていった依頼が無くなった一番の理由についてに、新一は一瞬で表情を青ざめさせた。自分が依頼を受ければ事件が起きることもだが誰かが死ぬというように見られているという、自身からしたらあまりにもな答えに。
「この事に関して工藤さんは否定したいだろうと思います。ですが今言った事に関しては先程のサイトの中でもまとめ上げられていたんです。具体的には工藤さんが事件を解決したと発表した時に人が死んだ割合というのはどれくらいだったのかと・・・その結果としてどんな事件だったのかの中身についてはともかくとしても、九割前後というデータが出ていたとありました」
「きゅ、九割・・・!?」
「驚かれていますがそのように具体的な数字を出されて、そこまでの数はないと工藤さんはハッキリと否定出来ますか?一応ウチでもその数字が素人調べだったり大げさな物かどうかと調べてみましたが、ほとんど差はありませんでした・・・それでもそこまで自分が解決した事件の中で人は死んでいないと言えますか?」
「っ・・・否定、したい・・・否定したいけど、否定出来ねぇ・・・俺が出会ってきた事件が全部が全部そうって訳じゃねぇけど、それでも人が死んでる時の方が圧倒的に多い事について・・・」
だが現実は残酷だとデータは出ているし自身らでも調べがついていると黒子が告げた上で、それでも否定出来るかと投げ掛けられると驚きを浮かべたもののさしもの新一もこればかりは認めるしかないと、極めて遺憾だというように答えた。どれだけ認めたくなかろうと現実として事件を解決してきた新一の体感として見ても、そこまではないなんて言えるような物ではないと感じてしまった為に。
「認めていただけるなら話は早いですが、そういった人達が自分が事件を解決してきたことについてケチをつけるような事を言うことに、気持ちが良くないというのが工藤さんの考えかもしれません。ですが工藤さん自身も時たま犯人に殺されかけたりだとか犯人に仕掛けられた何かしらの物で危険になったりといった事をメディアに言っていましたが、それらに出会ってきても自分は探偵だから立ち向かえるという気持ちになることは別にいいと思いますし、現にそうして何百という事件に携わってきたんでしょう・・・ですが外から見てしまえば工藤さんは探偵という事件の解決役だから何百以上の事件に出会っても死なないのに対して、事件に関わった人からすれば一回事件に関わる事になるというだけで自身やそこに近しい人達が死ぬ可能性が著しく高いということになる・・・そう聞いてそういった人達の判断を間違いだとかといったように非難出来ますか?」
「そ・・・そんなことは・・・」
その上で新一の気持ちだったりを踏まえた上で端から見た人達の気持ちについてをどう思うかといったように黒子が投げ掛けると、新一はただ何か言いたげに口ごもるしか出来なかった。被害に遭いたくないという気持ちを持つ人達を否定出来ないというよう。









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