千夢一夜の終わりに見る実像

・・・そうして数日程の時間を使うことになるのだが、その間に優作から話された事について新一は苦心するしかなかった。ならその中身は何かと言えば優作のツテを頼って新一を襲い小さくした男達についてを話し、後はそちらに任せると共に自分達とその期間この家で同居するという物だった。

そう言われて新一は百歩譲って誰かの手を借りるのは仕方無いにしても、自分の手であいつらを捕まえたいし父さん達はその人達に俺の事を任せてアメリカに帰っていいと言ったのだが・・・半年程の時間で得られた結果が偶然出会した場でコードネームがこうだったと分かるだけの物だったのに、新一が好きなように協力して活動なんてその体の事もあって許される訳がないだろう上で、今回の事があったのに後はその人達に任せて自分達は事実を知りながらアメリカに戻るという無責任な行動なんか取りたくないというか、そうしたとしたら今回の新一の事に関して何も考えてないと自認する事になるから、そんなこと出来るはずがない・・・そういったように言われて新一は否定出来ないとなったこともだが、優作達の本気さも感じたのである。もう決して同じような事をさせる気はないという本気さを。

ただそういった気持ちを理解はしても、新一も自分が好きにやりたいという気持ちがあるからこそ苦悶することになって、数日を過ごすことになるのだが・・・結局というか自分なら大丈夫だからというように言いたいというしか出来ないとなり、優作がツテに連絡を取った結果を話をした時に何かを言おうとはしたが、結局何も言えないまま終わることになった。

それで優作から話された中身についてだが、今この場だけでの話として言うと世界規模で見ても厄介な事をしている組織のメンバーという事もだが、世界でも名前を知られるような機関もマークしている組織であって自分達もマークしている・・・だから組織を追う傍らで新一を小さくした薬についてのデータを獲得してくるようにするから、新一についてはちゃんとそちらで面倒を見ていて欲しいというように言われて締められたというものだった。

この事について優作が推測ではあるがとの前置きからの向こうが確信しているといった響きで、新一の事を信じる気もないし仮に新一と動くとした所でこちらの言う事を聞いて動くとは思えないし、今の子どもの姿でやってもらわないとならないようなことも思い浮かばないから、いっそ動かないでくれた方が負担はないと予想が出来る・・・と言ったと言うと、新一は顔を青くしながら言葉を失うしかなかった。信じられないと言われたことには一瞬怒りが浮かびかけたが、相手の都合を気にしないで動く可能性に関しては自分がこう思ったからで動きそうだと自分でも感じたからだ。

そんな新一の姿を見て優作はトドメと言わんよう余程の何か・・・薬のデータが手に入るだとかその男達を捕らえたといったような事が起きなければ連絡をしてこないとなっているし、こちらも基本的に連絡しないしその男達と不意に何かから出会すような事があっても行動せず、大人しくして待つようにしないならすかさず協力は打ち切るというように言われた事から、毛利さん達だとか周囲の事を含めて余計な事をするな・・・というように言ったことに、新一はうなだれながら分かったと返すしかなかった。優作の言葉もそうだがそこに伴われていた圧からただの脅しでは済まない事を理解したが為に・・・









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