千夢一夜の終わりに見る実像

(・・・え?前ってこんな風になってなかったよな・・・?)
・・・それで少しの間をそのように何も出来ないことについてを不満に思いながらグチグチ色々と漏らしつつ過ごしていた新一だったが、ふと前との違いについてを感じて声を漏らした。こんな風なだったかと、新一自身どこかおかしいのは分かりはするが具体的にどうおかしいのか分からないというよう。






・・・新一が何に関して疑問を持っているのかであるが、これは以前との時間の流れの違いについてである。『江戸川コナン』として幼馴染の蘭の家に潜り込み、その父親であり探偵として活動している小五郎の元にいた時に起きた事件が、以前と違うスパンで起きているのではないかという違いを。

だが本来の新一ならこの違いについてすぐに分かる筈ではという物なのだが、それが分からなくなっていたのには重大な理由がある。それも新一当人が全く自覚出来ていないあまりにもデカい理由が・・・





















(えっ!?ど、どういうことだよこれ・・・!?)
・・・そんな事から違和感を抱きつつも時間が経つことになるのだが、そんな風にしている時に出会した事態に新一は驚愕と困惑が入り乱れた声を上げた。そんな声を上げたのは何が理由なのかと言えば・・・
(俺の留年がほぼ決まったってどういうことだよ・・・まだ組織の壊滅どころか、父さん達に俺の事が伝わる時まですらになってない筈だよな・・・!?)
・・・それは蘭が先生から新一が留年になったという発表がされたと小五郎に泣きつく形で言いながら口にした光景であって、その姿を見ていた『コナン』も唖然とする様子を浮かべていた。自分が留年したということをハッキリと聞かされた事により。






・・・以前の新一の経験では組織を壊滅させるまでに半年程の時間をかけたのだが、そこでいくつもの出来事が起こった。その中の一つの出来事が海外で暮らしている両親の優作や有希子が家に帰ってきた時、自分が小五郎の元に身を寄せている事が協力者である阿笠からバラされ、阿笠も含めた三人から新一を試す機会を設けられたことがあったのだが・・・それは自分が小さくされてから比較的始めの頃の事だったと新一は記憶していた。

そしてそこに尚拍車をかける事として言えるのが組織を壊滅させて元の体に戻って、休学していた高校に再び通う事を高校に連絡したのだが・・・そこでもう後数日休めば留年は避けられず確定したというように言われた時は、流石に新一も肝を冷やした物であった。元の体に戻るまで学校に通えないから休学する形で動いていたが、留年をしたいとは思ってもいないしそう覚悟するなんて以ての外だったが故に。

だから留年を何とか避けられた事はホッとしたのだが、それと同時にこれくらいの時間休んでいてもギリギリではあるが大丈夫だったというような認識になってもいたのだが・・・だからこそ新一からしたら今の状況は信じられない物であった。前とのあまりの違いになんでこんなことになるのかが心底から分からないというよう・・・








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