端から見た者と当事者の感じ方のズレ

「大方そういうことだろうと思ったが、そういった事が幸いとなる形で様々に出会いを求める中であの京極という男に園子は出会うことになった。途中で事件に出くわすといったトラブルに何度も遭いながらも、今までの男達とは比べ物にならない程にマシな男にな」
「・・・確かにそうだけど、それが蘭と新一君の関係に何か関係があるの?」
「まだ園子もだが蘭と新一も正式に恋人として付き合っていないということを加味しても、お前達の間には決定的に違う物がある。それは最悪何かやむを得ん理由があれば園子と京極は別れる事については涙を飲む形で決断して次に向かうことは出来るかもしれんが、最早あの二人は死かもう二度と会えない場にどちらかが行くくらいのどうしようもない理由でなければ別れるだなどという事は浮かばんだろう上で、仮に周りの手助けもあって別れたとしてもどうせ互いが互いにどうにかまた元の鞘に戻りたいというよう、心残りをずっと抱えたままでくっついては離れてを死ぬまで繰り返すだろうと見たんだ。好きだからこそなどという気持ちや考えから、今度こそは相手も分かってくれるなどというような淡い期待を持ちながら、一時は持ち直してはまた駄目になるというようなことをな」
「っ!」
そんな園子の様子を受けて園子と蘭達の将来的なもしもの別れが起こったならの、両者の違いについて・・・特に明らかに蘭達の事についてをジューダスが詳しく話していく中身に、園子は衝撃を受けて体を震わせて唖然とした表情を浮かばせた。本来の園子なら有り得ないと否定する筈の話の中身だが、あまりにも生々しく語られるそれらを否定出来ないというように。
「・・・ショックだというのは見ていて分かる。だが敢えて話を続けさせてもらうが、お前と違い他の者との出会いを求めることもなく小さな頃からもう相手以外と結ばれるつもりはないという状態のあの二人を見てきて、僕は先に言ったような相性が実はそこまで良くないだとかといったことも含めて、まともな恋愛をしていない事が二人の関係において致命的だと感じたんだ。もっと正確に言うなら二人からしたら正式に恋人になったら態度やら何やら変わると思っているのかもしれんが、それはただ言葉として恋人関係になったというだけで・・・実質は何も変わらず、それまでのような態度やら心積もりのままで動くだろう姿しか想像出来んとな」
「っ・・・何となくジューダスの言いたいことは分かったわ・・・恋人になったんだからもう喧嘩しなくなるとかどんな困難でも二人なら乗り越えられるとかって思うだろうけど、それって結局は恋人になったってだけで実際はこれまで喧嘩してきた事だったりとかに関して、ちゃんと解決とか改善みたいな事をしようとしないだろうからそれがまた続くだろうってことなのね・・・」
「正確には続くではなくそれ以上の事になる、だ。恋人関係になり夫婦関係になっていくにつれて、そういった喧嘩が起きる頻度は以前より増えると共に周りに色々と言ってくるだろうが・・・結婚しているという段階にまで来たのなら、その時にはもう今のような学生として自由でいられる時間はまず取れんのは目に見えている。なのにあの二人はそれまでのように周りに頼ろうとするだろう・・・これまでもそうしてきてくれたんだからまた同じようにしてほしいというように、昔からの仲ということを盾にする形でだ」
「っ!!」
だがジューダスが間を置かずに話を続けていく中身に園子も苦くも理解したといったような声を漏らしたが、更にその理解を更に上回る事を二人は将来的に起こしかねない・・・そう返されていった話の中身にたまらず引きつったように息を呑んでしまった。ジューダスの予想が正しいのなら時間が経てば経つほど、喧嘩だけが激しくなる変わらない二人に自分達を巻き込んできかねないということになる為に。









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