端から見た者と当事者の感じ方のズレ

「それで、どういう反応だった?大方どちらもまともに反応出来ていなかっただろうとは予想は出来ているがな」
「えぇ、予想通りよ。どっちもどっちでそういったことを言われるなんてみたいな反応で、ろくに何か返す事は出来ていなかったわ」
「そうか・・・まぁそうなるだろうとは分かっていたから後はすがってくる手をその都度振り払っていくだけだが、お前はもう迷うようなことはないんだな?」
「えぇ。前にジューダスの話を聞いた時から考えてはいたけど、もう今となってはあの二人について悩むことはないわ。今の二人の状況を見てきたのもあってね」
そんな中で早速とどうだったかと話を振るジューダスに園子も答えていくのだが、迷いはないと言葉通りに表情に影を見せずに答えていく。





















・・・今からすれば数年も前になる時に二人でジューダスから話をされることになった園子だが、その時にジューダスから言われたことは今のような状況に将来的に新一と蘭の二人はなり得るという予測からの話であって、最初こそは園子はそれらを否定したいというような気持ちを持っていた。

だがそういった気持ちを持ちはしてもその中身が二人の事を考えると、とてもそんな事は起きないと言えないレベルだった中身だったのもあるが、続いた二人との話し合いの場では出なかった話の中身があったことでそうならないと否定出来なかったのだ・・・



「・・・そもそもというかこの場だからこそで当人達に言わないことを前提に言うが、僕は二人が二人共互いに想い合っていること自体は間違ってはいなくとも、当人同士の相性に関しては最悪とまでは行かずともそこまでいいとは僕は思っていない」
「えっ・・・ジューダスはそんな風に思っていたの・・・!?」
・・・時間は戻り、現在と同じ構図で話をしている二人。
そこで将来の新一達の関係について起き得る事だとかを話し終えた後で、ジューダスが前置きをした後で口にした相性のことについてに園子は心底から驚いた声を漏らした。そうは思えないというように。
「園子からすれば意外かもしれんが、僕から見たら蘭より園子の方が新一と合うと思っている」
「えっ・・・私の方が新一君と合ってるって・・・!?」
「落ち着け。昔からの付き合いかどうかを度外視して性格だけで見るならだ。これに関しては新一と蘭の二人が似た者同士で、園子はタイプが違うからこそ蘭より合っているというように見てだ。言うなれば新一達は本質的には磁石の同じ極のような関係に近いからこそ、少なくとも同じ極ではない園子の方が蘭より相性はいいだろうとな」
「磁石の同じ極のような物・・・あぁ。何ていうか言われてみると、分かる気はするわね。磁石だと同じ極はくっつく事なんか絶対にないけど、人と人だとくっつく時はあってもいずれ強く反発する事になってしまう事になるのは目に見えてるけれど、だからこそジューダスは前からの二人の喧嘩は度々起こっていたっていうの?」
「あぁ。主に新一の方が明らかにその気が強いが、自分の思う形で相手と向き合いたいという性質のせいでな」
更に園子の方が相性がいいということから話を発展させていくジューダスは、園子の驚きや納得といった様子を受けながらこれが似た者同士だと考えたことについてを告げた。相手と向き合うだけならまだしも、自分の思う形と頭に付いた物を。









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