端から見た者と当事者の感じ方のズレ

「だから僕はあの男に出会えて良かったと思えと言ったんだ。あの男は用事や仕事があるならそうそうそれらを放ってでも行動することはないだろうが、新一と違いそういった時に真摯に話をしてくれるだろうからな」
「・・・真摯、か。多分新一君からしたら蘭に対して真摯でいるつもりなんでしょうけど、あくまでそれは新一君から見ての物でしかなさそうな感じがするわね。それも新一君からして都合がいいって言えるような、ね」
「だろうな。そしてだからこそというような形で新一と比較すれば京極真という男の真摯さが際立つから、これから付き合っていく中でもう無理だと思うような事がなければお前も真摯に向き合えと言ったんだ。新一と違いあの男ならそうすればそうした分かそれ以上に向き合ってくれるだろうからな」
「・・・ジューダスがそこまで言うって辺りに本当に真さんのことを評価してるって事は伝わるんだけれど、代わりに新一君の事をそんな風に言うだとか思っているとは思っていなかったから正直複雑ね・・・」
そうしてジューダスが京極と新一を比較する形でいかに京極が真摯な人間なのかについてを話していくと、園子は京極の事については受け入れつつも新一の事に複雑さを滲ませる。ジューダスの新一に対する明らかによい方向には感じられない考えを初めて聞いたことに。
「僕も言っていいことと良くないことについては判断するようにしている。その点で新一と蘭の関係については当人達の問題であって僕がとやかく言うような物ではないと思っていたから、何かを言うような事はしまいと思っていた。だがこの際だから言おうと思ったんだ・・・新一はいずれ元の場に戻る気なのかもしれんし蘭も新一と会えているし戻って来ると思っているのかもしれんが、仮にそうなったとしてもあの二人の関係は一時は良くとも、主に新一の行動から将来的にうまく行くとは限らん可能性が高いだろうということをな」
「っ・・・ジューダスはそう思っているのね・・・」
「そうだがこれに関しては今この場だから言っているだけだ。本人達に聞かせれば反発されて面倒になるのは目に見えているから、蘭にもそうだがあのコナンという子どもにもそういった話はするな。いいか?」
それを言わなかったのは何故かということを話しつつも将来の二人の関係についても言うと、園子が衝撃を受けたようになる姿にここでの話として収めるようにと投げ掛ける。
「・・・それは分かったけど、その代わりジューダスの話をまだ詳しく聞きたいわ・・・そういったように聞くと、まだまだ聞きたいことはあるし・・・」
「それは後日にするぞ。お前がどんな話を聞きたいのかは知らんが話が長くなるのは想像出来る上、今からそれを話すと長々と時間を使うことになるのは容易に想像つくからな」
「・・・そうね。その代わり後でちゃんと話をしてもらうわよ」
「分かっている」
園子はその声に頷きつつも更に深く話を聞きたいと投げ掛けるが、ジューダスが後日にと切り出した事に仕方無いというように頷いた。もう大分時間を使っていてこれ以上遅くなる事は良くないと園子自身も理解している為に・・・


















・・・そうして園子とジューダスが帰ってから後日に時間を取り、ゆっくりと話をしたのだが・・・結果として言うなら園子はジューダスの言うようにするとなった。これはジューダスの話を聞いていって最初こそは新一と蘭の為にも否定したいというような様子を見せていたが、次第に話を聞いていってそれらを否定出来ないといったようになっていったからだ。

だから園子はジューダスの言ったようにすると決めたのだが、そうして過ごしていく内に新一が帰って来た事を受ける形で生活していくと、ジューダスの言っていた事についてを園子は実感していく事になった。

ただそこに関しては新一と蘭やその周囲については言わずにジューダスとの間だけで収めていたのだが、そうしていく内に数年の時間が過ぎて園子と京極もそうだが新一と蘭も結婚する事になり、そこからいくらか時間が過ぎた時・・・園子は蘭から相談を受けることになった。新一と結婚してから喧嘩が起こることについてどうにかならないかと。

その相談についてに園子は少し悩んだ上でジューダスに話をした。これはどうするべきかと。そんな園子に対してジューダスは条件付きでその相談に応じることにした・・・









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