帝丹小学校教師冴島大河 詳細な後日談

『・・・といってもそこまで難しい事を二人に言う訳じゃありません。私が何を二人に言いたいかって言うと博士は歩美ちゃん達に家に来られる事は仕方ないにしても、工藤君には歩美ちゃん達と極力顔を合わないようにした上で顔を合わせる事があっても最低限の接触・・・会釈だとか軽い挨拶だとかで終わらせるように徹底するようにと言う予定です』
「・・・確かにそれは言っといた方がえぇやろうな。江戸川の性格的に事件に巻き込みさえせんとけばえぇとでも思うやろうが、『江戸川コナン』は『工藤新一』の親戚やというように言っとったんならまた江戸川に会いたいいうことを始めとして、小嶋達が絡んでいく可能性は決して否定出来んやろうしな」
『そういった事も勿論あるんですが、学園祭の後で一時的に姿が戻って高校に通うってなった時にその姿じゃ話したこともないのに、歩美ちゃん達に気軽に声をかけたのもあってです・・・あの時は工藤君からしてみれば完全に元の姿に戻ったと思ったからこその行動だったと後で聞きましたけど、そういった行動を取ったのは何だかんだと言っても、歩美ちゃん達といる時間だとか空気を心地良いと思ってた上で『工藤新一』として新たな関係を築きたいとも思ったんじゃないかって私は感じたんですが・・・これまで話したこともあって絶対にそうさせないようにそう言おうと決めたんです。歩美ちゃん達が工藤君にこれからも関わり続けるような事にさせないようにと』
「そうか・・・ならそっちは任せるわ。俺としても小嶋達がまた変に事件に関わるような事になるのはようないと思うからな」
『はい、先生の分もしっかり言わせてもらいます』
それで灰原が何を言うのかという中身と共にその考えを静かながらも強い意志を伴わせながら話す様子に、冴島は灰原に任せられると頷きながら返す。
『・・・そういうことで言いたいと思ったことを言わせてもらったんですが、もう私はこの後は帝丹小に来ることなく転校したという処置を取ってもらって、博士の家から出る事にしています。なのでこの電話が終わればもう先生ともお別れになりますけど、今までお世話になりました。そして・・・色々と迷惑をかけてすみませんでした』
「・・・こういう時は迷惑なんかかけられとらんと言うのが普通かもしれんが、灰原としてもそんなことを言われても気を遣わんでくれとなるやろう。そやから色々とあったのは事実やとは言わせてはもらうが・・・それも含めてこうも言わせてもらうが、今後もしも何かあったら俺のとこに来い」
『・・・え?』
そして言いたいことは言い終わったということで最後の挨拶だというように灰原が申し訳無いと言った声を漏らすと、その声を敢えて否定はしないとは言いつつも何かあれば来るように・・・と返した冴島に、灰原は呆けた声を漏らした。
「何でそんなこと言われるのか分からへんっちゅう声やな。そやけど俺だけやなく毛利達も多分やが最初から江戸川から事実を知らされた上で協力してほしいと言われたなら、色々話をした上で納得出来たなら協力してたやろうと思う。江戸川は身近な人間になるんやから困っとるなら助けられるなら助けたいと思うてな・・・そやけど江戸川がそこで選んだ選択は阿笠っちゅう爺さんからの言葉があったからゆうても、毛利を始めとした周りのもん達に何も言わんと一方的に利用することもやが、巻き込んどるもんやった。そやから俺も毛利達も江戸川達と話をした上で江戸川達を追い出すことにしたんやが・・・俺としてはでもでもだってで自分の言うことにやることを正当化するような言葉やったら聞きたないが、本当に自分のやったことを悔いるやとか申し訳無いと思うようになった上で本当にどうしようもないやとか、助けて欲しいっちゅうような声を上げるならそれに応えたいと思っとるんや」
『っ・・・だから先生はそんな時は自分の所に来ていいって言ってくれてるんですか・・・?』
「あぁ。それが人としてもやが俺の関わった生徒に対する先生として、やれることやと思うからな」
『っ・・・私の事、まだ生徒だって先生は言ってくれるんですか・・・?』
「灰原からしたら色々理由があって帝丹小に来た事から引け目やとかみたいなもんを感じ取るかもしれんが、俺は生徒やと思っとるぞ」
『っ・・・!』
そこから冴島が新一の事を引き合いに出しつつ話をしていくその声と中身に、灰原は本気で言っているのかというように聞くのだが、迷うことなく返すその言葉に盛大に息を呑んだ。明らかに不意を突かれたというよう。









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