帝丹小学校教師冴島大河 詳細な後日談

「まぁそんな大したことを言うつもりはない。後は灰原は分かっとるやろうからともかくとしても、阿笠っちゅう爺さんにはよく注意しといてくれ。江戸川達の事を下手に蒸し返すようなことを小嶋達がおる時にするなというのもそうやが、毛利達に許して欲しいだとか色々と妙な事をしでかさんようにな」
「それは同じようなことは私も博士には先に言いましたけど、やっぱりそれだけ先生や毛利さん達からしたら博士は信用出来ないって思いますか?」
「本当なら言葉を選ぶところやろうが、ハッキリ言って信用出来んわ。江戸川がそうしたいっちゅう気持ちだけを尊重して毛利達を利用するのを選んだ事は勿論そうやが、江戸川の周りにおると危険なことになりやすいっちゅうことをよう知っとった筈やのに、そんなことを考えんと江戸川の好きにさせとった結果が小嶋達が事件に関わることやら、危険な状況にいることを日常にさせたことに関してを考えればな」
「っ・・・そうですね・・・先生が江戸川君の事をもう放っておけないってなったあのキャンプの時の事を考えると、江戸川君もそうだけれど私に博士もまたそういったことで安穏としていたっていうことは否定出来ません・・・」
それで言いたいことは何かと阿笠について注意をするようにといったことをハッキリと話していく冴島に、灰原はその中身に苦くも否定出来ないというように漏らすしかなかった。キャンプの事は冴島が行動を起こした大本の理由である上で、灰原としても今となっては自分も駄目だったと感じている為に。
「分かっとるんならそうしてくれたら俺からは何も言わん。小嶋達を事件やらに巻き込むような事をせんようにしてくれればな」
「・・・そうするようにするのはいいんですけど、そもそも私を追い出す事については考えなかったんですか?江戸川君を追い出すって決めたことは経緯が経緯だから私も納得はしましたけど、博士はあの家から出ていくのは難しいけれど私は立場的に江戸川君と共に出て行ってくれって言われても、仕方ないと思いますけど・・・」
「そこに関しては少し考えることは考えたが、灰原なら江戸川と違って目立つようなことはせんやろうし、小嶋達の事を気遣うやろうと見たからや」
「・・・目立たないのはともかくとしても、私が歩美ちゃん達の事を気遣う?」
だから分かるなら後は大人しくと言う冴島に灰原は自分に何もしないことを問うが、返された気遣うとの言葉に小首を傾げる。
「俺も教師として他のクラスの子どももそうやが、自分のクラスの子どもの事はよう見とる。そやから灰原としては転校してきてからそこまで時間が経っとらん事もあって、自分の事なんかそんな簡単に分かるもんやないと思っとるかもしれんが・・・小嶋達と一緒におる時の灰原は小嶋達っちゅう純粋な子ども達を見守る優しい子なんやなと俺は感じたんや」
「なっ・・・!?」
しかしそこで冴島から微笑と共に返ってきた答えに、灰原は瞬間で顔を真っ赤に染めた。純粋に下心無しに褒めているとは分かるが、あまりにも灰原からしたら意識外な言葉だった為に。
「恥ずかしがらせたか?そやけど大方程度やが灰原がどんな事情なんかは分かったのもあって、そう言っとるんや。そして江戸川と比べるとそれがより顕著やと感じたのもあってな」
「江戸川君と比べてって・・・あぁ。自分で言うのはなんだし江戸川君は本人に言ったらそんなことはないって言うでしょうけど、これまでの話もあって見守るとかじゃなく起きたことはしょうがないし、自分のせいじゃないんだからで歩美ちゃん達を突き放すこともなく危険に連れ回す事をしていたのを考えると、とても江戸川君は私のように見守るような物じゃないって思ったってことですね」
「そういうことや」
そんな様子を見つつ冴島が新一の事があるからと言った事に、灰原も少し冷静さを取り戻しながら理解したというように口にした言葉に頷いた。









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