事件を引き付ける力と存在が無くなれば死神は何となるか

そしてその変化が何かと言うと、今までの事件でも何かと揉め事というか犯人やらが暴れることはあったのだが、その際に新一や普段仲良くしている者達が危険に晒される事が増えるようになったのである。

ただその時は新一も多少なりに戦えるし、今となっては彼女となっている蘭という存在も含めて腕の立つ者達が周りにいるから、荒事になっても対処は出来ていたのだが・・・その頻度が当麻の幻想殺しが異形に触れる前と比べると段違いなんて物ではなく、増えたのである。

その事にココはどういうことかと推測をしてみたのだが、以前なら新一もそうだが蘭を筆頭とした者達を異形が取り囲むようにしていたのだが、幻想殺しに触れてからは異形が弱っているからか単純にその削れた体ではカバーしきれなくなったからか、新一以外を加護するように守れなくなったと見たのである。それだけ幻想殺しの影響が出ているのだと。

ただそんな状況になっている訳であるが、肝心の当人達はそこまで気に留めているといったような様子はないというように話しているのをココは確認していた。これは以前から事件に巻き込まれた際に今程の濃度ではなくても、危険な目に遭ってきたことは何度もあったことから、そういうこともあるかといったように蘭達は見たのである。

この事についてをココは当麻に話すと共に、異形の加護といった物を受けている時はある程度の害意だったりからには効果はあるものの、それを超える害意や殺意に対しては貫通するだとか新一というか異形が近くにいないからこそ、新一達も時には襲われるといった事になっていたのだろうとの推測も交えて話した。そしてその加護が今は弱まっていることにより、新一以外には適応しなくなっていると。

そこまで聞いて当麻は事件を解決だとか謎を解いた何らかのモノを食べるために新一に憑いているのなら、食事を摂るために死なれるような事態になるのは困るから加護するのは分かるけど、他の人達まで加護するのは何でかというようにココに問い掛けた。言っては何だが新一だけを守れば異形はいいんじゃないかと。

その問い掛けにココは推測混じりではあるが、新一の性格を踏まえて周りにも加護を与えて身内認定した者達を守らないと、怪我だけならまだしもそういった者達が亡くなった場合に、新一が事件に立ち向かう気力を失いかねないと見たのではと答えた。新一の事は観察してきたからある程度把握しているが、新一が事件に対して自信満々でいれる様子なのは身内認定をした親しい者達に関しては喪った事がないことからで、もし事件の中でそういった者を喪う事になれば新一の自信を始めとしたものが、一瞬で見る影もなくガラガラと崩れ落ちることになるのは目に見えている・・・そう短い時間で自分が確信出来ることを、長い事憑いているであろう異形は尚更良く知っているからそういった者達に加護を与えて、新一が崩れ落ちないようにしていたのだろうと。

そんな答えに当麻はそこまで異形が考えられるのかといったように漏らすが、ならばこそ新一の周りの者達がいつまで大丈夫かなんて保証出来ないのではないかとハッとしたように言うと・・・ココもそこはそろそろ危なくなってきている段階にあると答えた。新一の周りの人物の中に命の危険までとは言わないが、凶相が浮かんでいる者がいると。

その言葉に当麻はそうならないようにどうにかならないかというように言ったのだが、その場ではどうにかは出来ても一時しのぎにしかならないということもだが、根本的にそれらをどうにかする事は出来てもまた別の問題が出て来ると言った上で、その別の問題についてをココが話すと・・・当麻は非常に複雑そうな顔をした上で、すぐに問題の解決をしないように待つと不本意そうに返した。出来ることなら即時に問題を解決したかった所だが、そうした時の別の問題についてを考えると新一やその周囲にとってろくなことにならないから、我慢することを選ぶと。

その答えにココも申し訳なさそうにしながらそうなるのをもう少し待ってくれと言い、その場は解散としたのだが・・・その数日後に新一が出会した事件で、かつて新一と同じような体になっていた少女であり、今は新一と同じ学校に通う友達といった立場にいる宮野がその事件の犯人の手により大怪我を負うことになったのであり、そのニュースを聞いたから当麻はココの元を訪れたのだ。これがココの言っていた事なのだと理解した事から・・・









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