帝丹小学校教師冴島大河

「まさかそんなこと私から言われるなんて、みたいな反応してるけれど・・・私は冴島先生からの話を聞いてコナン君が新一だと思っていた事を先生やお父さんに話したのは、あの時に何も言わないままにしてここから出て行くかどうかはともかく、帝丹小に新一がこのまま通い続けるような事になった場合の歩美ちゃん達の安全に繋がらないと感じたからよ。それこそ自分達も銃で撃たれたとしたなら新一のようにしよう・・・なんて風に歩美ちゃん達が考えるようになっていくのを避けるには、もう何度も何度も同じような事が起きる前に新一を早く引き離さないといけないってね」
「っ!?」
それで蘭がそう考えたきっかけ自体は冴島からの言葉だと言いつつも、そこで考えたことが歩美達の安全だったと口にしたことに、新一は目を丸くして静止してしまった。新一からして予想外の角度からの考えからの言葉だった為に。
「・・・ねぇ新一。冴島先生も言ってたけど新一が自分が事件を引き寄せているだとかもだし、自分から事件に首を突っ込んでいる事に関してを認めようとしない事に関しては一先ず置いておくわ。でもね・・・さっきの話の中でも出てたけど、本当にたまたま新一が撃たれただけで撃たれた場所がすぐに死なない位置だったから何とかなってただけで、歩美ちゃん達の誰かが撃たれてたらなんて事を新一は考えなかったどころか、そういった事は頭に過ってすらいなかったんじゃない?俺は怪我をしたけれど未解決事件になるかもしれなかった事件の犯人達を捕まえる事が出来たんだからって、歩美ちゃん達が本当に危険だった事なんて過ぎた事だからってことで全く気にもしない形でね」
「そっ、それ、は・・・・・・」
そこから蘭は静かに投げ掛けるよう歩美達の危険についてを少しでも考えたのかと問い掛けて聞くのだが、その言葉に新一は言葉を詰まらせ冷や汗を流しながら視線をさ迷わせる・・・その行動に冴島達の表情が更に冷たい物に変わると共に、優作に有希子は悲しげな表情に変わった。
「・・・最初冴島先生からの話を聞いた時は上手く言葉にすることが出来なかったけど、その時に感じてじっくり考えた事が今言ったような事だったの。新一はもう済んだことだからで歩美ちゃん達が危険だったこともそうだけど、歩美ちゃん達が新一の影響を受けてるだとか自分が影響を与えてるみたいなことは一切考えてないんだろうなって」
「お、俺が影響を与えてるって・・・」
「話の中でも出て来たでしょ。新一が『江戸川コナン』として転校する前の歩美ちゃん達は事件に関わるようなことは無かったって。でも新一が来て事件に出会うようになってから歩美ちゃん達は新一も含めて、少年探偵団だって風に言い出して動いていってる・・・これに関して新一が来なくても歩美ちゃん達はそうなってたなんて言えるの?新一が初めて会った時の歩美ちゃん達の事を思い出してから答えてよ」
「それ、は・・・・・・」
そんな姿に自分がいかに新一が歩美達に影響を与えたのかということを考えた上で、否定出来るならちゃんと考えてからでいいから答えてみるようにと告げる蘭に、新一は力なくも何とか考えて答えようとするが答えが出てくるような様子がない。その姿に冴島がそっと首を横に振った。









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