帝丹小学校教師冴島大河

「「「「・・・」」」」
「・・・あ、あの・・・」
・・・絶句すら通り越した状態。それはただ呆れ果てる以外にないという状態だった。
優作達がアメリカに戻った経緯についてを聞いた所で小五郎達が揃って完全に呆れた物を見るように静かになったことに、新一達は戸惑いを浮かべた声と不安げな表情を浮かべる。
「・・・毛利、妃。多分お前らと俺は同じような考えになっとると思うから、俺から話をさせてもらってえぇか?」
「・・・はい、お願いします」
「・・・はぁ」
そんな中で冴島が仕方無しといったように自分が話をすると切り出した事に、小五郎もだが英理も力なく頭を下げたことを受けてため息を吐いてから新一達へ視線を向ける。
「・・・本来ならもう工藤呼びに改めるべきやろうが、まだ一応は俺の生徒やから江戸川呼びでいかせてもらうがまぁ江戸川の気持ちに関しては一先ずは置いておくわ。阿笠っちゅう爺さんからの言葉があったからゆうても江戸川からしたら、自分がやらな気が済まんっちゅう気持ちがあったから引かへんなんて気持ちになったことは。そやけどな・・・藤峰、お前ら夫婦揃って何をしとんねん」
「っ・・・何をって・・・」
「決まっとるやろ。自分らの子どもがそないな事になったのを日本に戻って初めて知ったことはともかく、そこでもう安全の為にもと子どもを保護しようとしたことに関してはまだえぇ・・・そやけど子どもが引かんからしゃあないで毛利達に何も言わんまま子どもに毛利達を利用させる事もやが、それで自分達がすぐに戻ってこれんし連絡も取り合わんっちゅうような選択をしたことについて言うとるんや。これだけでもお前らがどれだけおかしいことやっとるか分からんのか?」
「「っ・・・!」」
それで新一に対して江戸川呼びの継続についてすると言いつつ有希子達へと視線を向け、いかな行動を取ったのかということを理解しているのかと投げ掛けると、優作も有希子も顔を一瞬で青くしてハッとした・・・新一が望んだことだからで日本を離れたこともそうだが、何より今この場には・・・小五郎達がいるということを認識して。
「そっ、それは・・・父さんと母さんは俺が引かなかったから、二人は悪くないです・・・」
「お前が悪いんは前提として当然やが、それでもそう言うっちゅうんならこの場から藤峰達にはもうお前の事に関して今後の一切の関わり・・・それこそ親子の縁もこの場でキッパリ切ってもらって、この後で毛利達にどんな扱いされても文句も何も言わんでそれを受け入れるっちゅうんなら、お前一人の責任にしてこの場を納めるように毛利達に言うたってえぇぞ」
「っ!!」
だがそこで新一は自分が悪いんだというように切り出すが、冴島が凄みを利かせた静かながらも迫力のある声と鋭い目でヤクザ顔負けどころか・・・ヤクザすらも凌駕する脅しを向けてきた事に、新一は盛大にビクリと体を震わせて顔を青くするしかなかった。明らかに冴島に迫力負けした事もそうだが、それでいいなんて軽々しく言える程の覚悟は実は新一には無かった上に、蘭達三人が今目の前にいることから迂闊な事は言えないと感じた為に。
「・・・何も言えんなら話を戻すが、どうや?全く何も思わんかったか?」
「そ、それは・・・正直に言うと全くそういったことを私は考えていませんでした・・・新ちゃんがやりたいって言っているんだし、新ちゃんなら大丈夫だって風に思って優作さんとアメリカに帰りました・・・」
「・・・私も、同じような物でした・・・新一が引く気を見せなかったのもありますし、芝居の中で一応及第点の結果を出したから新一のやりたいようにやらせてやろうと・・・」
そんな風に完全に何かを言えなくなった新一を置いて改めてどうかと投げ掛ける冴島に、二人は嘘をつく力などないとばかりに目を伏せながらその時の気持ちを明かしていくと、小五郎達の空気がより険しい物へと変わっていった。









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