帝丹小学校教師冴島大河

「ま、そうしてコナンが新一だって確信出来たまではよかった。ただそれなら次はどうするのかって風に思ったんだが、そこで先輩と電話で話した結果として改めてコナンの親を是が非でも呼び出す事にしようってなったんだ・・・もうコナンが新一だって確定したってんなら前に来た文代さんは間違いなく有希子ちゃんの変装だろうから、言い逃れの出来ない証拠を掴む為にもそうしようってな」
「・・・それでこうしてここに来た私達を捕縛して、変装を無理矢理解こうと決めたということですか・・・」
「そうなりますが、一応というか最後の確認の意味合いもですが何かの間違いや行き違いがあったりしてはいけないと思い、両親を是が非でも呼び出せというようにコイツに話をした後にコイツの動向を観察していたんですが・・・そこでコイツが二人の泊まるホテルに行ったことと二人の姿を尾行して確認したことで、もう遠慮しなくていいと判断して蘭と一緒に待機してもらった上で、英理に有希子ちゃんを拘束して変装を解く役目を頼んだんです。コイツの両親に扮した優作さん達であることは確実だから、俺が合図を出したら怪我しない程度に遠慮なくやってくれってな」
「「「っ・・・!」」」
ただ話はそれだけでは終わらないと念には念を入れて証拠固めは徹底して行い、英理の行動もちゃんと打ち合わせ通りの物だと小五郎が話していったことに、より三人は体を強張らせる。小五郎らしくない苛烈な行動と指示だがそれをさせてしまったのは、紛れもなく自分達の行動に対してどう少なく見ても良からぬ気持ちからだと分かるために。
「・・・まぁそういったことから俺達はこういうようにしたわけですが、他にも色々言いたいことはあります。ただ取り敢えず真っ先に言わせてもらいたいのが・・・もうここまで来たんだ。ハッキリと自分の口から言えよ。自分は『江戸川コナン』じゃなく『工藤新一』だってな」
「っ!」
ただそこまで話して小五郎は優作に向けた丁寧な口調ではなく、新一に鋭い視線と共に自分から正体を口にしろと圧を込めた声を向けると、新一はビクリと大きく体を震わせた。今まで言われてこなかったがハッキリそれを明かせと強く言われたことに。
「ちなみに言っとくが、この期に及んで何のことかととぼけようとしたら戸籍関連もそうだが、俺の調べた事を全部マスコミに洗いざらいぶちまけるしウチから追い出させてもらうぞ。そうなりゃ俺も俺で相当に言われる事になるだろうが、それでもお前よりは断然にマシだろうな」
「っ!わ、分かった!俺は新一だよ!だからそんなこと言わないでくれ!」
更に追撃とばかりに黙秘したら全てバラすと告げる小五郎に最早ここまで来たら取り繕えないと、新一はすぐに焦ったように自分は新一だと叫ぶように答えた。そんな様子に優作と有希子は苦い顔になるしかなかったが、冴島達はその様子に揃って眉を寄せていた。
「そうか、認めてくれたか。なら話してくれるよな?お前がどうしてそんな体になったのかや、何で俺のとこに転がり込もうと思ったのか諸々全部をな・・・!」
「「「っ・・・」」」
ただ小五郎はならばと次にこうなった経緯全部を話すようにと更に静かだが圧を込めた声と目を向けた事に、新一達三人は否定を返せずただ身を縮こまらせるしかなかった。ここでもう沈黙を選ぶなんて選択肢なんて取れるはずが無いのを理屈抜きで理解してしまったが為に・・・


















・・・そうして冴島達は何が新一に起きたかの経緯を聞いていくのだが、その中身に四人共に頭を抱えていくしかなかった。話によれば蘭との遊園地でのデートで起きた事件の際に一緒にいた事件の容疑者を不審に思い、追ってみるとその容疑者の兄貴分といった存在に頭を殴られ怪しげな薬を飲まされたら・・・体が小さくなってしまったとの事だった。

そして色々あって何とか工藤の家に帰った所でたまたま家の外に出て来た阿笠に会い、事情を説明して二人が話し合って出した結論が小五郎と蘭を始めとした他の人にも何も言わず騙す形で小五郎の元に転がり込み、その男達を追うようにしようという物だった。

その事に小五郎達は絶句せざるを得なかったのだが、そこで優作達が日本に帰って来た時に初めて新一達の事実を知ったということに加えて・・・そこで新一の説得を試みたものの自分がやらないと気が済まないということから説得は諦め、新一を小五郎の元に是が非でも置くために力添えをしてアメリカに戻ったというように聞き、絶句すらも通り越す状態にならざるを得なくなった。









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