帝丹小学校教師冴島大河

「そういうわけやが妃が江戸川家の事を調べるのを引き受けるかどうかはまだ分からんが、そこは問題やない。問題なのはもし江戸川家が存在せんかった上で、江戸川が『工藤新一』っちゅう存在やったとしたら・・・選ばなならんことになるぞ。その後に尚工藤家のもん達と付き合うか付き合わんかをな」
「「っ!?」」
だがそんな流れの中で冴島がこれが問題だと挙げた事に、蘭も小五郎も驚愕に表情を揺らした。どうしていきなり付き合うか付き合わないかを選ばないといけないのかの話になるのかと。
「・・・今はまだ事実かどうかハッキリしとらんから考えられんかもしれんが、事実やったとしたら工藤家のもん全員が毛利達に何も言わんと毛利達を利用しとることになるんやぞ。そして時間が経っていけばいく程にその事が二人もそうやが妃にも重くのしかかってくることやろう・・・そんな風に何も言わんとやってきた工藤家のもんを信じる事がそれから出来るんかという考えがな」
「「っ・・・」」
そういった二人の反応に事実だとしたらどういった事に小五郎達がなるのか・・・そう冴島が仮定していく話に二人も理解出来たというようそっと息を呑んだ。時間が経てば経つほど自分達が工藤家の面々を信用に値するというように思えない材料しかないと考えていくだろうとの言葉を否定出来ないというように。
「・・・俺は昔慕っとるもんに何も言われんと裏切られたような事をされた奴と会ったことがあるんやが、そいつはその人物の事を本当に慕っとったからこそ本当に苦しむ事になっとった。そやから俺はそいつに相手の事を本当に好きでいられるかどうかが重要っちゅうように言ったんやが・・・実際にそれだけの気持ちや考えを持つんが難しいんは俺もよう分かっとる。そやけど二人もやが妃が事実やったと知った時にそういう気持ちや考えになれるかっちゅうことを、事実が明らかになった時にそれを踏まえてほしいんや。それでも好きやからなんて気持ちがあるから乗り越えられるっちゅうんならそれはそれでえぇやろうが、それを乗り越えられんくらいの気持ちや考えになった時がある意味では一番辛くなるからな・・・中途半端に相手の事が好きなのと気に入らんっちゅう気持ちに挟まるような事になって、どうすればえぇんやとなってな」
「っ!・・・だから変にそんな気持ちや考えに陥らないようにと、先輩は本当に好きだからこそ有希子ちゃん達を許せるみたいな考えや気持ちにならないなら、いっそ有希子ちゃん達との関係を終わらせた方がいいんじゃないかと言いたいんですね・・・?」
「そういうことやが、これに関しては妃にも話をしてから本当にそうなのか事実が明らかになるまでもやが、なってからもどうするかについて考えといてくれ。一応は事実がどうかが判明してから江戸川には両親を有無を言わさず呼ぶようにせぇと言う予定やから、それまでの間はその事についてじっくりと考える形でな」
「「っ・・・」」
冴島はそこから前に会った人物について話した事を挙げた上で小五郎達に色々と考えるようにというようにと言うと、二人共に苦い顔をしながらも頷くしかなかった。少なくとも今の時点では冴島の言葉もあって工藤家の面々に対し、それでも好きだと言えるような気持ちには到底なれなかった為に。









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