帝丹小学校教師冴島大河

「そやから話をしたいんやが、毛利達にも出来ることなら協力してもらいたいと思っとる・・・江戸川について毛利のとこから出て行く流れを作るようにする為にな」
「それは俺達としても望んでいることですから構いませんが、俺のとこから出て行くようにしたいってことは・・・先輩はコナンに帝丹小から転校してほしいといったような気持ちや考えがあるんですか?今思うとコナンの家がどこにあるかとかも聞いてないから、帝丹小の近くに江戸川の家が無かったらアイツは転校することを避けられなくなりますが・・・」
「・・・俺も本来ならそんなことは教師として思いたなかった。そやけど江戸川に関してはもう俺の言葉で変わることなんかないと思ったんや。事件やら揉め事やらに対しての考え方やらはな・・・」
だから話をしたいと言う中で冴島は協力を願いたいと口にするが、らしくないと言わんばかりの小五郎の言葉にもう諦めを抱いているというよう表情を苦くしながら、新一はもう変わらないと見たと漏らす。
「・・・俺も小学校勤務の教師になってから十五年以上になるが、問題を起こした生徒に対して向き合うこともそう珍しいことやなかった。そしてその時に問題に対してそいつが向き合っとるかどうかに関して、分かるようになっていったんやが・・・江戸川に関しては一見はちゃんと反省してるようにやとかごめんなさいなんて風に態度にしたり言葉を口にしたりはするが、その実として一切反省やら何やらしとらんやろうなとすぐに分かったんや」
「・・・参考までに聞くと、どうしてそう分かったんですか?」
「ずっとその態度が一貫しとったからや・・・小嶋達にもそういった時に話をするんやが小嶋達は子どもらしく、自分達が動いたんだから事件は解決したんだからえぇやないかっちゅうように度々返してきとったんやが、江戸川はそんなことなんか一切言わんと今言ったような態度を取っとった・・・確かにこれは一見するなら反省しとるように思うかもしれんが、何度も何度もそういった事で呼び出す度にそんな態度が毎回毎回で一貫しとる様子に感じたんや。江戸川は下手に小嶋達のように文句やら何やら言うより表向き大人しくしとけば早く話が終わるから、文句を言いたい気持ちはあってもそれを内心で収めて猫被っとるんやろうとな」
「「っ・・・!」」
そこから冴島は自身の今までの経験から新一が実際は自分の言葉など聞いてないだろうといった自分なりの根拠を話していくのだが、それらを受けて小五郎もだが蘭もハッとしたような様子を浮かべた。言われて納得出来るというよう。






・・・二人がこういったようになるのは新一が事件に出会した時に事件現場を調べる中で小五郎を主とした大人に叱られるような事になった際、決して反論といったことをしたことが無いのを思い出したからだ。これは事件現場で新一がうろちょろすることはよくある事でありそれを小五郎が叱るということもよくある事だったのであるが、今冴島から言われた事を踏まえて考えると何度も何度も懲りずにそうしている事を考えると、コナンは反省している訳ではなくただ叱られるだったりの時間を出来る限り少なくしているだけでしかないのでは・・・と二人も感じたのであり、事実それは当たっていた。

この辺りは新一としては事件の解決を優先する行動を取るためであると共に、反省なんてする気は微塵もないからこそさっさと叱られる時間を少なくする為に大人しくしておけばいいと考えたからこその、テンプレートな行動にした物だったのだが・・・それらは何人もの子どもを教師として見てきた上で、新一の担任として接してきた冴島からしたら分かりやすい代物だったのである。一見は反省しているように見せてはいるそれは表向きのポーズでしかないと。










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