帝丹小学校教師冴島大河

「・・・毛利、もうえぇやろ」
「えぇ・・・悪い、二人共入ってきてくれ」
‘ガチャッ’
「えっ・・・蘭姉ちゃんに、おばさん・・・?」
そして冴島が小五郎に話し掛けた上で入るようにと言葉にすると、探偵事務所のドアが開いてそこから入室してきた蘭と英理の姿に、新一もだが優作達もどういうことかと視線を向ける中・・・



‘ダンッ!’



「ぐっ!?」
「「っ!?」」
・・・小五郎が瞬時に身を乗り出して優作の腕を取り自身の側に引き寄せ、体勢を崩した優作の顔を残った腕で机に叩きつけた。
その一瞬の事に優作は苦悶の声を上げて新一も有希子も何が起きたのかと驚愕に目を向けるが・・・



「がっ・・・!?」



「っ!?」
・・・その次の瞬間には英理が有希子の背後に来て、首に腕を回して絞め技を使う要領で体を固定した事に有希子は息を詰まらせた声をたまらず漏らした。
その様子にまた新一は有希子の方に視線を向けるのだが、そこで英理もそうだが小五郎もまた優作の顔に手をかけ・・・



‘‘バリィッ!’’



「っ・・・!?」
・・・小五郎も英理も変装用につけていたマスクをあっさり引き剥がし、優作と有希子の二人の素顔を晒した。
そのあまりにも一瞬に起こった出来事に新一がどういうことかと理解出来ず、言葉を出せずに絶句する中で蘭が冷ややかな表情を浮かべながら口を開く。
「・・・いきなりこんなことになって訳が分からないって顔をしてるわね、新一」
「っ!?し、新一って・・・!」
「もうとぼけるだとか誤魔化そうだなんてしても無駄よ。だってお父さんとお母さんの調べで分かったもの・・・貴方がこの数日でホテルに秘密で泊まっていた優作さんの所に行っていたことや、ウチに来る途中で工藤の家に三人で行ったと思ったら優作さん達の姿が無くなって今の二人が新一と一緒に出て来たこともだけど・・・『江戸川コナン』を始めとした江戸川家の戸籍なんか存在していなかったってことは」
「「「っ!?」」」
そしてもう理解していると冷たい顔のまま新一と呼ぶ蘭は、新一が何かを返す前に続けざまに自分達が把握していることについて淡々と話していき、新一だけでなく優作に有希子も驚愕の表情に一斉に変わった。いつの間にか知らない内に新一達の事情が丸裸にされてしまっていることを知らされて。
「・・・何でそんなことになったんかと思っとるやろ。それに関しては今から話したるが、きっかけは俺がお前を病院に見舞いに行った時からや・・・」
そこに冴島はどういうことか話してやると語り出す。病院の時から始まった事だと・・・


















・・・時は病院にて冴島が新一の元から離れた時へと戻り、冴島は近くにいた蘭に声をかけて園子も含む形で病院の外に出た。



「・・・どうしたんですか、冴島先生?病院を出て話したいって何の話をしたいんですか?」
「それなんやがまず先に言うとくと、江戸川の見舞いに関しては言い方は悪いがついでの目的で来たんや。それなら本来の目的は何なのかっちゅうと毛利か蘭ちゃんのどっちかに会う為なんや」
「えっ・・・お父さんか私に会うこと・・・?」
・・・そうして病院の入口の横にて蘭は何の用なのかと冴島に問い掛けるのだが、新一の見舞いはついでで小五郎か蘭に会うことが目的だと返ってきた事に園子も共に困惑といった様子になる。









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