過去と分岐した道への想い 後編

「そう言ってくれるなら話を続けますが、そういったような周りの環境の中で暮らすシャアからしたら自分の気持ちを誰にも言うことなく、心中に留めるしかなかったのだろう。何処かに逃げたいと思いはしても宇宙という場では戦艦やシャトルといった物を使わねば遠くに行くことは出来ないが、シャア=アズナブルというネームバリューから周りの人達はシャアをずっと求めてきて、迂闊な言葉を一つ吐けばたちまち自分の立場や命が危ういとなるのは目に見えているからな」
「・・・だから大尉は気持ちとしてはザビ家への復讐を果たした事による脱力感を感じつつも、それらを隠しながらジオンの残党の人達の中で暮らしていたということなのか・・・」
「・・・そして連邦に入り込むという任にシャアは就いて我々の元から離れるのだが、その時のシャアは我々の元から離れることについて内心喜んでいた可能性は大いに有り得たのだろうな・・・」
「フォローというわけではないですが、カミーユからもですがシンジから聞いた話からアクシズにいた時の時間が全てが全て、悪い時間と思っていた訳では無いとは感じました。これに関しては俺自身も住めば都というか何も知らないからこそ親身だったり親しげにしてくれる人達と接していき、その中で何も知らないクセにというように考える自分の気持ちを爆発させてはいけないというように思っていたのが、自分のことを知らないからこその距離感で接してくれる事を心地良く感じるというようになっていった経験もあって感じたんです」
「・・・だから話に聞いたシャアさんの様子もあって、アクシズにいることが全部悪い思い出ばかりだった訳じゃないってルルーシュさんは感じたんですね?」
「あぁ。というよりそうでもなければナナリーがいたからこそ我慢が出来た俺と違い、一人でいた状況ではおそらく2年か3年くらいでその状況から逃げ出していた可能性は否定出来ないだろうな」
「「「っ・・・」」」
そんな様子を見てから話をルルーシュは続けていきシャアの立場やら考え方に、自分の経験談からどういったようになっていったのかについてを推測というように話していくが、その中身に三人共に否定出来ないというように何とも言えないように息を呑むしかなかった。ルルーシュの立場だからこそ語れるシャアの推測に、一番シャアと一緒にいる時間が長かった上に表面上はともかくシャアに対しての思慕の気持ちが強かったハマーンですら、否定出来ないと思ったからこそ。
「ただそうする中でエゥーゴというよりは連邦の中に入り込むような任に就いたことが、シャア=アズナブルという人物にとっては転機となったんだろう。アクシズにいた時間が全部悪かったとは言わないにしても、抱えていた思う所についてを解決出来なかった中でアクシズ及びザビ家を信望するジオンの残党から離れたことが」
「・・・そうしてシャアはエゥーゴに入ることになり、それで私と会うことになった時は私がミネバ様を傀儡といったようにしてしまったことで、シャアは激怒することになった・・・そう考えれば私もそうだが私に率いられていたネオジオンは許せる物ではなかったんだろうが、だからこそ私やグレミーが倒れた後でシャアがネオジオンを率いたとカミーユから聞いた時と、少年のいた世界でのシャアの行動・・・先程環境の違いから行動を起こしたと言ったが、アムロ=レイを始めとして様々な人物達がいるとは言えここまで違うと本当に何だったのかと思ってしまうな・・・」
「・・・その辺りに関してはシンジから先に話を聞いたのもありますけど、やはりいい人達が周りにいるということは自分にとってもいい影響を及ぼすと今となってはより感じるんです。それこそ人に対して絶望を覚えるか希望を見出すのか、それ程の差が出るくらいに・・・」
ルルーシュはそこからシャアの転機についてを話していきハマーンも自身の行動を苦く挙げつつ、二人のシャアが環境が違うことがここまでになるのかと漏らすと、自身も今となっては重々理解していると人が左右するものだと返す。









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