過去と分岐した道への想い 前編

「そこに関しては今のままを続けるようにすることに決めてます。前の僕は父さんの事についてを気付かない中で二人と仲良くいきたいと思いながら近くにいようと思っていたと思いますけど、もう僕は父さんの事を信じきれないというのもありますし精神的には大人としての経験もあって、子どもとして甘えることなんて少しは出来てもずっとなんて事は出来ませんからね。だから母さんには申し訳ないって気持ちはありますけど、もう中学高校と出て大学を卒業したらこっちで仕事を見つけたから用事がないなら帰らないって風にする予定です」
「そうか・・・そういうようにしようと考えているのか。話に聞いた前の君の性格も含めると本当に変わったものだと思うよ」
「他にも理由としては色々ありますけど・・・やっぱり改めて思い返した父さんの事が一番大きかったんです。父さんの本質はこうだというように思うようになったからこそ、父さんを父さんと思わないとまでは言わないけど父さんという存在の事を考えると、もう前のようにはいられないししようとしない方がいいんだって」
シンジはそこからどうするのかと自分のこれからの考えについて話していき、ルルーシュが変わったというように漏らすと何の陰りもないといった笑顔を浮かべながら父親からだと返す。そんな姿にルルーシュもまた笑顔を浮かべる。
「・・・普通の人なら親とは腹を割って話し合うべきだとか共にいれるようにしろと言うかもしれないが、俺はそう言うつもりはないしそこまで言えるならもう君は迷うこともないんだろう。だったらそれでいいさ。思う所がある父親に対してはともかくそうじゃない母親に対しての気遣いを向けれるならな」
「僕の判断を間違いだとは言わないんですね、ルルーシュさんは」
「俺も同じような立場だと話しただろう?まぁカミーユも同じような立場でカミーユの場合は両親の都合の関係で、両親と共に日本に付いてこざるを得なかったが、カミーユも両親に自分の事は話していない上でもう高校を卒業したら二人とは物理的に距離を取ると決めているんだが・・・親に限らず人と人との繋がりという物に関して、全てが全て良好になるということは無いとは断言こそはしないが、それはやはり稀なケースでしかないんだ。これは君も分かるだろう?」
「そうですね・・・そんな人は少なくとも僕の周りではいませんでした」
「そうだ。言葉だけなら仲良くする方がいいとは大抵の者は言うことだろう。だが現実としては血を分けた兄妹や親子ですら憎み合い殺し合う事すらある・・・少なくとも俺は前世ではそうしてきたからこそ言えるんだ。相手を嫌いだったり受け入れられないという考えを持つこと自体は人として当然の物ではあるが、それを自分の外に出さず中で収める事が出来るのなら別にいいというか・・・まだ断然にマシだろうとね」
「ルルーシュさん・・・」
そうしてルルーシュはシンジの事を責めるような事は言わず、カミーユの事も交えて話をしていくのだが・・・その中で出て来た兄妹や家族の事についてにシンジは複雑そうな表情と声を漏らした。今までシャルルやマリアンヌに対して決してもう覆らない負の気持ちを抱いている事を話していたが、それでもそれを表に出さないしぶつけることをしないと思えることを良しとも、本心から言っている事がシンジも感じた為に。









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