端から見て分かるものがあるが、更に端から見てでなければ気付けない物がある

「それに今は毛利さん達のように組織関連の事が始まる前からの縁についてを言ったが、組織関連が始まった後の縁についてもまた問題がある。それは降谷さん達の事もそうだが、実際には会っていないのに夢の中に出て来たからというだけで新一の夢に出て来た人だろうと、現実では全く新一と接触したこともないだろうにそのせいで注目されたくもないのに注目されることになる人が出てきかねないことだ」
「あっ・・・!」
だがまだ話というか迷惑を被る人がいるというよう実際には接触したことがない人達についてを挙げる優作に、新一もハッとしたように表情を変えた。
「最初降谷さんに会った時に本当にいたんだというように新一は言ったが、現実とその夢がリンクしているなら他にも同じように存在している人もいる可能性は今となっては否定出来ないだろう。だが本当にそういうことだというならそんな人物に対して接触を図ろうとする人もいるだろうが、その当人が存在していたとしてもこの現実では縁もゆかりも無いただの他人でしかない。そう考えてその時に新一の事を心地よく感じる人ばかりだと思えるのか?」
「っ・・・!」
すかさず優作はその事について何が問題なのかを言葉にしていき、空想上の知り合いに対する気持ちをその時に対象の人々は持ち合わせると思うのか・・・そういったように言うと愕然とした様子を新一は浮かべるしか出来なかった。とても優作の言ったことを否定出来るような要素はないと。






・・・三十年以上もの間を夢を見る形で過ごしていた新一だが、その中では出会ってきた人達の数もそれなりに多かった。降谷のように組織に関連している者達もいれば別の事件で出会った人だとか、事件の事など一切関係ない者だったりと様々にだ。そしてその中には敵味方で分かれるような関係性の者もいた。

そんな多岐に及ぶ夢の中の新一の交友関係だったがそれは所詮夢の中の事でしかなく、現実には先程の降谷のように特に何の関係もなかったことから夢の中の時のように、気さくに声をかけあえるなんてこととは真逆な関係になってしまった。もう二度と会うこともないだろうというように言われる形でだ。

降谷一人でもそんな風なのだが、もしそれこそ優作の言ったよう降谷達の影響を抜きに新一が話をすることを選んだとしたなら、今も尚存在している者達への影響が大いに出て来る事は十分に有り得る事なのだ。何せ普通なら有り得ない形・・・夢を通じて知り得ぬ物や人を知るというとんでもなく非現実的な事の対象になったのだから。

だが先に言ったよう新一からしたら相手の事を知ってはいても、相手からしたら新一がそんな夢を見ていてその中の登場人物だったなんて知る由もない事なのだ。なのにそれで新一の話の中に出て来た事についてどう思うかみたいに言われた所で、どうとも言いようがないとなるしかないだろう。

ましてや三十年以上という時間が経っているのだ・・・例えその時一桁の年齢の人物だろうが三十以上の年齢に今はなっていることは確かな上に、社会的な立場というものは生きているなら大なり小なり存在していることになるが、それが一気に新一の話で揺るぐことになりかねないことも有り得るのだ。

そういったように考えれば新一の話を歓迎する者の方が少ないだろうと新一自身も感じたのだが、最も重要な事がまだ残っている。それが何かと言えば・・・









.
16/21ページ
スキ