端から見て分かるものがあるが、更に端から見てでなければ気付けない物がある
「・・・というわけですが、お二人はどのようにしますか?」
「・・・新一、もうここで終わらせるんだ。お前が見た夢の中での半年だったりこの三十年以上眠っていたことについて、色々と思う所だったり感じるものがあるからそれらをどうにか吐露したいと思っているんだろう。だが今降谷さんが言ったようにもうその夢の中身は組織の事を含めて、全てこの場限りの話だというように収めて終わることを選ぶんだ。でなければ降谷さん達がどう出るか分からないということもだが、私もお前を助けることなど到底出来ないだろうし助けるようにもしない」
「なっ・・・!?」
「どうしてだというように思うかもしれないが、降谷さんの話からもう今の新一の話についてはここで収めた方がいいと思ったのに、それでもというように自分がこうしたいと降谷さん達の迷惑を省みずそうするというなら賛成出来ないという私の意思だ。それでもというなら言えばいい・・・ただその時にはもう私は有希子を説得して終わらせる。もう新一を守ることなく、目を覚ましはしたがそれまでの衰弱が祟って敢えなく死んだと思うことにしようとな」
「っ!!・・・分かり、ました・・・今の話についてはもうここでの事というようにするようにします・・・」
「そうか・・・それは良かった」
そして新一にもだが優作にどうするかと降谷が投げ掛けるともう優作も最初から止めようというように言うばかりか、そうしたならハッキリと有希子も含めて諦めるようにすると返してきたことに新一は衝撃を受け、うなだれるようになりながらも何もしないと返したことに降谷は一つ頷いてから背を向けた。
「・・・念を押すために言っておくが、僕がここから出て以降にもしそのような事になったら容赦はしない。それは覚えておいてくれ」
「っ、はい・・・」
「では行かせてもらうよ。もう会うことはないだろうがお大事に」
それでそのまま顔を見せずに念押しという名の警告を向ける降谷の優しそうながらも圧の込められた声に、新一はなんとか一言絞り出す以外に出来なかったがその声に納得したと圧を下げて降谷は最後にただ優しい声を残して、振り向きもせずに病室を後にしていった。
・・・そうして降谷が病室を出て何とも言えない沈黙が二人の中で数分といった時間が流れていたのだが、おもむろに優作は首を横に振った。
「新一・・・お前からすれば納得いかないと思うかもしれないが、もう後はゆっくりと過ごすようにするんだ。先生に話を聞けばお前の頑張り次第ではあるが、短距離くらいならリハビリを続ければ歩く事は出来る可能性はあるとのことだから、少しでも自分で動けるようになりたいと思うならリハビリに専念するようにしなさい。私達もいつまでも生きていられるとは限らないんだからな」
「っ・・・いつまでも生きていられないって・・・」
「三十年以上という時間はやはり長くてな・・・もう私達も還暦を越えていつまで無事にいられるかなど保証が出来ない状態になっているというのもそうだが、有希子が新一が目覚めたのならウチで介護をと言い出したがそれは勧められないと先生から言われたんだ。確かにリハビリを頑張れば歩けない可能性はないとは言ったが、日常生活で常に新一に私達が張り付いて暮らすのはまだ今はいいかもしれないが、それが私達の年齢から来る衰えによりいずれ新一の面倒が見られなくなる形で破綻をきたすのは、目に見えているというようにだ」
「っ・・・!」
そこから優作は新一へリハビリを頑張るように専念するようにと言う中でいつまでも生きられないといった言葉に新一が反応するが、月日の流れから来る優作達の年齢による衰えを口にしていくその中身に辛いと表情を歪ませてしまった。今の時点ですら記憶の中にある優作よりも歳を取っていると盛大に感じるからこそ、若いんだから大丈夫だなどと軽口を叩くような事は様々に出来ないと感じてしまってだ。
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「・・・新一、もうここで終わらせるんだ。お前が見た夢の中での半年だったりこの三十年以上眠っていたことについて、色々と思う所だったり感じるものがあるからそれらをどうにか吐露したいと思っているんだろう。だが今降谷さんが言ったようにもうその夢の中身は組織の事を含めて、全てこの場限りの話だというように収めて終わることを選ぶんだ。でなければ降谷さん達がどう出るか分からないということもだが、私もお前を助けることなど到底出来ないだろうし助けるようにもしない」
「なっ・・・!?」
「どうしてだというように思うかもしれないが、降谷さんの話からもう今の新一の話についてはここで収めた方がいいと思ったのに、それでもというように自分がこうしたいと降谷さん達の迷惑を省みずそうするというなら賛成出来ないという私の意思だ。それでもというなら言えばいい・・・ただその時にはもう私は有希子を説得して終わらせる。もう新一を守ることなく、目を覚ましはしたがそれまでの衰弱が祟って敢えなく死んだと思うことにしようとな」
「っ!!・・・分かり、ました・・・今の話についてはもうここでの事というようにするようにします・・・」
「そうか・・・それは良かった」
そして新一にもだが優作にどうするかと降谷が投げ掛けるともう優作も最初から止めようというように言うばかりか、そうしたならハッキリと有希子も含めて諦めるようにすると返してきたことに新一は衝撃を受け、うなだれるようになりながらも何もしないと返したことに降谷は一つ頷いてから背を向けた。
「・・・念を押すために言っておくが、僕がここから出て以降にもしそのような事になったら容赦はしない。それは覚えておいてくれ」
「っ、はい・・・」
「では行かせてもらうよ。もう会うことはないだろうがお大事に」
それでそのまま顔を見せずに念押しという名の警告を向ける降谷の優しそうながらも圧の込められた声に、新一はなんとか一言絞り出す以外に出来なかったがその声に納得したと圧を下げて降谷は最後にただ優しい声を残して、振り向きもせずに病室を後にしていった。
・・・そうして降谷が病室を出て何とも言えない沈黙が二人の中で数分といった時間が流れていたのだが、おもむろに優作は首を横に振った。
「新一・・・お前からすれば納得いかないと思うかもしれないが、もう後はゆっくりと過ごすようにするんだ。先生に話を聞けばお前の頑張り次第ではあるが、短距離くらいならリハビリを続ければ歩く事は出来る可能性はあるとのことだから、少しでも自分で動けるようになりたいと思うならリハビリに専念するようにしなさい。私達もいつまでも生きていられるとは限らないんだからな」
「っ・・・いつまでも生きていられないって・・・」
「三十年以上という時間はやはり長くてな・・・もう私達も還暦を越えていつまで無事にいられるかなど保証が出来ない状態になっているというのもそうだが、有希子が新一が目覚めたのならウチで介護をと言い出したがそれは勧められないと先生から言われたんだ。確かにリハビリを頑張れば歩けない可能性はないとは言ったが、日常生活で常に新一に私達が張り付いて暮らすのはまだ今はいいかもしれないが、それが私達の年齢から来る衰えによりいずれ新一の面倒が見られなくなる形で破綻をきたすのは、目に見えているというようにだ」
「っ・・・!」
そこから優作は新一へリハビリを頑張るように専念するようにと言う中でいつまでも生きられないといった言葉に新一が反応するが、月日の流れから来る優作達の年齢による衰えを口にしていくその中身に辛いと表情を歪ませてしまった。今の時点ですら記憶の中にある優作よりも歳を取っていると盛大に感じるからこそ、若いんだから大丈夫だなどと軽口を叩くような事は様々に出来ないと感じてしまってだ。
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