端から見て分かるものがあるが、更に端から見てでなければ気付けない物がある

「・・・ここまで聞いてどうあがいても君の言っている事はおかしいことでしかないというようには感じたようだね。ただ、だ・・・その上で僕から君にもそうだが優作さんにもお願いしたいことがある。それはここでの事は全部口外無用という形で収めてほしいんだよ。特に組織関連の事については絶対にだ」
「なっ・・・そ、それはどうしてなんですか・・・!?」
そんな新一の様子を見た上で降谷がそれなら次はと口にしたのはもうここでの話はしないでほしいと切り出したことで、新一は何故とすぐに問い返す。
「もう完全に終わったあの組織の事を今更掘り起こされても、もうはた迷惑な話にしかならないからだよ。何しろあの組織が壊滅したのは三十年近く前のことであって組織の影響はもう一切残っていないくらいに時間が経っているんだからね・・・なのに仮に君が退院して夢の中であった話をして組織が実在していたと話すだとか、僕やら赤井達やらの事までもを話していったとしてそれらをメディアが明かしたなら、僕達にもそうだが赤井達にもその影響が訪れるんだよ。組織の事は秘密にしていたというのに何故今更あんな形で世に出されたのかとね」
「っ・・・それってつまり、組織について壊滅させたことに関してはニュースになっていないんですか・・・?」
「あぁ。君からすれば何でと思うかもしれないが、やはり奴らのやってきたことの悪質さもだがベルモットのように世界的な有名人までもが所属していた事を発表したら、とんでもない騒ぎになることは目に見えていたからね。だから表向きは組織の施設には警察の監査が入っただとか、コードネーム持ちの人物は捕らえたなら秘密裏にどうするかを話し合い、死んだという結果になったなら隠せない物に関しては理由を作り、隠せた物は引き取り手があるならそちらに渡して引き取り手がいなかったなら、無縁塚とも呼べるような所に葬るといったようにした・・・それもこれも奴らに関しての事は表沙汰にしたくないという気持ちからだ」
「っ・・・!」
降谷は組織の事に関して終わったことだと話していくがその中で組織の事は明かしてないのかと新一が疑問を向けてきた為、明かせない理由が様々にあると返していく中で根本的には表に出したくないという気持ちがあるからと、言葉通りの気持ちを込めた鋭い視線を向けて新一を萎縮させる。
「一応もう三十年近くも経った事だから今更当時の事を調べようとした所で、ろくに何かを調べられるということはないだろう。だからこそその上でもう組織の事は終わったことだからというように言いたいかもしれないが、余計な揉め事やら何やらを引き起こさない為にもと赤井達やらと組織の事に関しては他言無用といったように約定が締結されたんだ。そしてそれは三十年近く経った今でもというか事実を知る僕達が生きている限り守るべき約定というようになっているんだが、今の話を聞いて尚組織の事を始めとした夢の事についてを言いたいというのであれば・・・こちらは君の事を止めるように動きたいと思っているし、仮に僕達の手から離れて動いたとしたならその時は僕達だけでなく今も赤井達が生きているかどうかは分からないが、もし生きていたとしたなら奴らも君の事をどうにかしようと動くだろう。夢の中では君と協力関係を結んでいたのかもしれないが、君と一切関わりがないからこそ君を敵とまでは言わずとも止めるべき存在と断じる赤井達もだ」
「っ!!」
・・・決して自分は見逃さないし仮に難を逃れたとて、そこに待ち受けるのは自分だけでない夢の中での新一にとっての仲間になる。
そう降谷は決して新一が行動をするなら許さない理由と共に相手が相手になるというように言うと、新一はたまらず衝撃を受けたようベッドの背に身を押し込んでしまった。降谷だけでなく赤井達までもが完全に新一の事を止めにというか、場合によってはそれこそ殺してでも・・・となる可能性すら感じたというよう。








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