端から見て分かるものがあるが、更に端から見てでなければ気付けない物がある

「今降谷さんが言ったが、そういうことなんだよ。季節の巡り方についてがあまりにもおかしかったこともそうだが、夢の中で出会ってきたという事件のあまりの数の多さにおかしいとしか思えなかった上で、その中でも毛利さんの元での日常を暮らしていたといった話の中身もあってより一層有り得ないと思ったんだ・・・それこそそんな時間の流れを様々に無視したような話など、夢の中の物語として以外有り得ないというようにだ」
「そ、そんな・・・」
「信じたくないと思うかもしれないが、僕達からしたらさっきの携帯の事も含めて君の方がおかしいとしか言いようがないんだよ。携帯の事も含めて倒れて意識がないまま病院で寝ているだけの状態だった君では知り得ない筈の事ばかりだったのに、それを君はこの三十年以上の眠りの中で夢を見る形で知っていった・・・確かにそれらの中身に関しては色々と当たっている部分もありはしたが、それらが現実に起こるとしたなら一年の中で四季が入れ替わり立ち替わり変わっていく事に加えて、尚且つ一年という期間が本来の年数から換算してざっと軽く見ても六十年以上の日数があって、三十年以上の時間を半年ということでそれが成立するという計算になるんだからね。それもその本来なら三十年という期間を生きているのに半年程度の時間経過の変化しかしないという、とても有り得る筈のない都合の良すぎるオマケまでつけないとならない形でだ」
「っ!!」
だが優作は逃げることは駄目だというよういかに自分が新一の話を聞いていて夢でしか有り得ない事だと言い切り、否定したそうだった新一にそうだというならこうでなければ話は成立しないといった仮定を降谷が口にしていくと、新一は絶句して静止する以外になかった・・・現実の世界についてこういうものだという認識は優作や降谷と一緒だからこそ、降谷の言った世界でなければ新一の夢は成立しないということになるとのことに。






・・・新一の夢に出て来た事件はとてもではないが、現実の一年というか半年で考えるととても成立しようのない程に多く起きていた。仮に一年の52週で週に一回事件が起きるのが三十年続いたならどれだけになるかと計算したら、なんと1560という数になる。これを一年の365日どころか半年の182日あまり程度の日数の中に押し込めるような事をしたら、一日に何度も事件が起きてそれを解決しなければとてもそれらの日数の中で収めるのは無理があるとしか言いようがないのだ。

だが新一はそんな風に事件が立て続けて起こることは滅多になく、何も無い日常の時間を過ごすことも珍しくなかったというように話していたが・・・まぁその夢の中でも平和に過ごしていた時間があっても、夢は夢だというように考えるなら別に問題ではない。だが新一がその夢は決してただの夢ではないというように主張した事から、それは現実的ではないというように考えて突き付けたのが優作と降谷なのである。

現に流石に1560なんて数字は無理だろうから十分の一にしたなら156になるから、数字上の計算だけで言うなら一日一度の事件で済んで半年内で収めることは出来るが、新一の話を途中で止めて重要と思える事件や事柄に限った事だけ話すようにと二人は言ったのだが・・・明らかにその時点でも半年で収まるかどうかも怪しい数だった上で、そこから話をしていく中でどれを話していこうかと何回も精査するその様子から、もう半年なんて時間を余裕で超越するような時間が経っていることや相当な数の事件がある事についてを感じ取っていた。

ただそれらについてをハッキリさせない内に二人は話を途中で止めたから、実際にどれだけの数の事件が新一の夢の中で起きたか分からないといったようになっているが・・・仮にそれらについてを週刊連載の漫画に当てはめると、正解とは言わないにしてもある程度は見えてくる。









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