正しいから許されると誰が決めた?
「・・・話を続けさせていただきますが、ここで貴方を呼んだ本題になります」
「・・・新一君と貴殿方を関係無いように、という物ですか」
「えぇ、そうです・・・一応父さんがその症状から入院し、母さんがその手続きを正式に取る以上は普通なら問題ないものと見られる筈です。現に父さんも貴殿方が組織と決着を着ける時が近くなるこの時まで、安全に身を離す事の出来る時間まで我慢してくれました。そして僕達は貴殿方が決着を着ける時に父さんの入院を済ませ、探偵事務所と居住スペースを片付ける手筈になっていますが・・・その時に問題になるのは、例え母さんからキツい言葉をかけられたとしても蘭や新一君は病院に顔を出したいと言い出すだろう事です。それこそ自分達は立ち会ってないのだから、顔を合わせるくらい問題はないだろうと」
「・・・だから僕に、それをどうにか止めてほしいからこうして呼び出して話をしたと言うことか」
「そういうことです」
そんな空気の中でまた話を続けていく頼人に、安室もその話から理解をした。自分は新一達に制止を強くかける役目を任されようとしているのだと。
「しかし、どうして僕をわざわざ選んだんだい?一応赤井も新一君の協力者なんだが・・・」
「貴方の立場を考えれば赤井さんより貴方に協力を願う方が自然だということもそうですが、さっき言ったように僕達の事を利用しようとしたりする可能性もあると共に、新一君の方に寄った考えをする可能性が高いと感じたからです。あの人は父さんとの関わりが薄いですし、新一君の方に寄るのではないかと」
「それだけで僕に?」
「貴方が公安という立場以前に警察の人間としての誇りがあるとも思ったからですよ。父さんの入院場所はそれこそ僕達三人以外には知らせるつもりもありませんしセキュリティもしっかりした所に入れると母さんは言ってくれましたが、そういった場所に入院するからにはその情報は並大抵の物では流出することはありませんが、それでも手続きをちゃんと行っている以上は絶対に安全だと言うわけではありません・・・が、そうまでしたセキュリティを突破してまで情報を手に入れるというのはまず犯罪以外のやり方では無理ですが、それでも父さんの体調を鑑みることなく犯罪を犯してまで情報を探らないのは貴方か赤井さんのどちらか・・・それを考えた時、貴方だと考えたのですよ。赤井さんならバレなければいいだとか、自分はFBIだからなどとかと言うのは短絡的な言い方ですが、理由はどうあれ手段のまずさについてを考えるより父さんの事ではなく新一君の気持ちを優先させそうですからね」
「っ・・・確かにそう言われれば、赤井ならそうしそうではあるね・・・」
だが何故自分がとまだ疑問を口にする安室だったが、赤井より貴方の方がいいとツラツラと述べ上げていく頼人に最後にピクリと反応した上でぎこちなく微笑む。
「それに僕らに協力してくれるなら、一応は貴方にとっても今の立場から自然に立ち去るためのメリットもあるんですよ」
「メリット?」
「今のポアロから離れる為の理由が出来るというメリットです。一応貴方は父さんの弟子という事になりますが、長期入院ということになれば貴方が近い内に戻ってくるかもしれないと父さんの事を待たなくて済む理由になります。それに父さんももう分かっているから敢えて言いますが、新一君がいなくなる以上はもう父さんには以降に推理をしてくれる存在がいなくなることになり、名探偵でなくなっていくことは避けられなくなります。そんな時に下手に貴方が父さんの元にいて離れる時を見誤ったり、新一君や蘭の為にと変に父さんをサポートするようになどと言われた所で困るだけですよ」
「っ・・・成程、僕からしても新一君達から離れる為にもベストな選択は君の言うことに協力することの方がいいというわけか・・・」
「そういうことです」
だがそれだけではないと安室のメリットについても語る頼人に、これまた納得したというように安室は頷いた。今までの話から新一達の助けをすれば、以降も新一達に関わらなければならないということを安室自身も感じたが為に。
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「・・・新一君と貴殿方を関係無いように、という物ですか」
「えぇ、そうです・・・一応父さんがその症状から入院し、母さんがその手続きを正式に取る以上は普通なら問題ないものと見られる筈です。現に父さんも貴殿方が組織と決着を着ける時が近くなるこの時まで、安全に身を離す事の出来る時間まで我慢してくれました。そして僕達は貴殿方が決着を着ける時に父さんの入院を済ませ、探偵事務所と居住スペースを片付ける手筈になっていますが・・・その時に問題になるのは、例え母さんからキツい言葉をかけられたとしても蘭や新一君は病院に顔を出したいと言い出すだろう事です。それこそ自分達は立ち会ってないのだから、顔を合わせるくらい問題はないだろうと」
「・・・だから僕に、それをどうにか止めてほしいからこうして呼び出して話をしたと言うことか」
「そういうことです」
そんな空気の中でまた話を続けていく頼人に、安室もその話から理解をした。自分は新一達に制止を強くかける役目を任されようとしているのだと。
「しかし、どうして僕をわざわざ選んだんだい?一応赤井も新一君の協力者なんだが・・・」
「貴方の立場を考えれば赤井さんより貴方に協力を願う方が自然だということもそうですが、さっき言ったように僕達の事を利用しようとしたりする可能性もあると共に、新一君の方に寄った考えをする可能性が高いと感じたからです。あの人は父さんとの関わりが薄いですし、新一君の方に寄るのではないかと」
「それだけで僕に?」
「貴方が公安という立場以前に警察の人間としての誇りがあるとも思ったからですよ。父さんの入院場所はそれこそ僕達三人以外には知らせるつもりもありませんしセキュリティもしっかりした所に入れると母さんは言ってくれましたが、そういった場所に入院するからにはその情報は並大抵の物では流出することはありませんが、それでも手続きをちゃんと行っている以上は絶対に安全だと言うわけではありません・・・が、そうまでしたセキュリティを突破してまで情報を手に入れるというのはまず犯罪以外のやり方では無理ですが、それでも父さんの体調を鑑みることなく犯罪を犯してまで情報を探らないのは貴方か赤井さんのどちらか・・・それを考えた時、貴方だと考えたのですよ。赤井さんならバレなければいいだとか、自分はFBIだからなどとかと言うのは短絡的な言い方ですが、理由はどうあれ手段のまずさについてを考えるより父さんの事ではなく新一君の気持ちを優先させそうですからね」
「っ・・・確かにそう言われれば、赤井ならそうしそうではあるね・・・」
だが何故自分がとまだ疑問を口にする安室だったが、赤井より貴方の方がいいとツラツラと述べ上げていく頼人に最後にピクリと反応した上でぎこちなく微笑む。
「それに僕らに協力してくれるなら、一応は貴方にとっても今の立場から自然に立ち去るためのメリットもあるんですよ」
「メリット?」
「今のポアロから離れる為の理由が出来るというメリットです。一応貴方は父さんの弟子という事になりますが、長期入院ということになれば貴方が近い内に戻ってくるかもしれないと父さんの事を待たなくて済む理由になります。それに父さんももう分かっているから敢えて言いますが、新一君がいなくなる以上はもう父さんには以降に推理をしてくれる存在がいなくなることになり、名探偵でなくなっていくことは避けられなくなります。そんな時に下手に貴方が父さんの元にいて離れる時を見誤ったり、新一君や蘭の為にと変に父さんをサポートするようになどと言われた所で困るだけですよ」
「っ・・・成程、僕からしても新一君達から離れる為にもベストな選択は君の言うことに協力することの方がいいというわけか・・・」
「そういうことです」
だがそれだけではないと安室のメリットについても語る頼人に、これまた納得したというように安室は頷いた。今までの話から新一達の助けをすれば、以降も新一達に関わらなければならないということを安室自身も感じたが為に。
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