端から見て分かるものがあるが、更に端から見てでなければ気付けない物がある

「何でかと思うだろうが、ボスの正体の年齢というのもそうだがその目的を達成出来ずに亡くなった事を考えると、精々ボスが元気というかちゃんと意識を保って元気でいられた時間はそうは長くなかっただろうということさ。それこそ君の言った半年という時間に最長で三月つけれるくらいが精々ボスが元気でいられていた時間だったことだろう・・・一年少しくらいが精々生きられる老人だったらと計算したらね」
「っ・・・だからつまり俺がボスを捕まえるだけの時間があること自体が、俺にとって都合が良すぎる夢だったって風に降谷さんは言いたいんですか・・・!?」
「そういうことだよ」
降谷はその言葉がいかな考えから言ったことなのか・・・それらを話していくと新一は怒りを滲ませるように降谷を睨む。と言っても降谷は全く堪えた様子を見せていないが。






・・・新一がボスを捕まえた。それは新一が夢に見た中での組織との決着を着けた決定的な瞬間だった。と言っても物理的に捕まえたという訳じゃなく、組織との最終決戦において一人逃げようとしたボスの意図に新一一人が気付いたことからボール見付け、そこにサッカーボールを蹴り込んで気絶させて逃亡の阻止に成功したというものである。

その行動に降谷を始めとした組織の壊滅に共に活動していた面々は新一をよくやったというよう、褒め称えるような事を言っていった訳であるが、今降谷が言ったようにボスの正体は言ってみれば明日の命の保証すら出来るか分からないような年齢の身でいて、実際に一年少しという時間で亡くなるに至ったのだ。

そう考えると一応その夢ではボスを殺すことなく捕まえる事が出来たといった結果にはなったが、それがあまりにも都合がいいというように降谷は言ったのである。優作も感じているだろう最大にして最高の矛盾点も含めてだ・・・






「まぁボスに関してはそんなものだが、それ以上に僕もそうだが優作さんも感じているだろう君の夢の都合の良さというか、矛盾点があるんだよ」
「なっ・・・ま、まだ俺の話におかしな所があるって言うんですか・・・!?」
ただ降谷はボスについてはもういいとばかりにまだおかしな所があると言うと、新一はそんな事ないとばかりに声を上げるがその姿に優作が悲しげに口を開く。
「そこについては降谷さんも新一の話を詳しく聞いていった時から私と同じタイミングでおかしいといったような反応をしていたから、大方私と同じような考えを持っているだろうと踏まえて私から言わせてもらうが・・・」



「新一、お前は自分が見てきた夢が決してただの夢ではないといったように伝えたいということだけに必死になり過ぎて、全く考えていないんだ。さっきの携帯の事もそうだが、お前の見てきた夢の中身は明らかに半年なんてスケールで収まらないような物であるということを」



「・・・え?」
・・・それで優作がこれが二人共に新一の話から感じた物だというように言うのだが、当の本人からは本当に一切そんなこと考えてなかったとばかりの呆けた声が漏れて表情もキョトンとした物に変わった。心底から優作の言いたいことがどういうことかというのが分からないというように。









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