端から見て分かるものがあるが、更に端から見てでなければ気付けない物がある
・・・それで新一が先生を止めることなど声すら上げる事が出来ない状況では出来る筈もなく、二時間といった程度の時間が経った時に先生と共に優作と有希子の二人が現れたのだが・・・三十年以上の時が経ったことを感じさせるように、二人の顔にはシワが刻まれていたり白髪が目立つようになっていた事に、新一はまた自分の置かれている現状が嘘ではないのだということを感じてしまった。
しかしそこで有希子が新一の腕を取りつつ盛大に涙を流し出した事に呆気に取られると共に、優作もそっと涙を流しながら目覚めてくれて嬉しいというように心底から漏らしたことに、新一もそこでようやく自分の事から二人がどういった気持ちであったのかについてを考える事が出来た・・・二人は俺がもう目覚めることがないまま自分達や俺が死ぬのも覚悟していただろうところで、俺が目覚めてくれたことを本当に嬉しく思うと共に、待っていて救われたのだということに。
そしてそんな風になる新一が考える中で先生が話をしていき、こうして目覚めたからにはリハビリをしていかないといけないというように言われた時には、新一はやる気をみなぎらせていった。今の時点ではろくに体を動かせず声すらまともに発声することも出来ないが、それでもこれから生きていく為にはリハビリをしていく必要があるのだし元気な姿を二人に見せていくのも大事なことなのだからと・・・
・・・そうして新一は病棟を変えてリハビリに専念する事になるのだが、そのキツさに苦痛は並大抵の物ではなかった。やはり三十年以上という期間を動くことの一切無かった肉体はあまりにも貧弱に成り果てていたこともそうだが、もう年齢にして言ってもアラフィフという肉体の最盛期などとうの昔に過ぎ去った状態では、自分の足で歩くことはおろかベッドから体を起き上がらせることすらリハビリをしても、困難と言わざるを得ない物だったのだ。
この事に新一もこれ程までに辛い事だったのかと思ったものだったが、それでもリハビリをしなければ元の生活に戻ることは出来ないのだからと必死に頑張っていき、一応というかしばらくの時間を擁しはしたが声を出すことに関しては大声でなければ問題無いというくらいにまではなった。
そしてそういった状態にまでなった時に新一はリハビリと食事に睡眠以外の時間は暇だった事もあって、以前から考えていた事を話したいと優作を呼び出すように電話をさせてもらった・・・それは自分が寝ていたとされる三十年以上もの時間の間で見ていた夢は本当は夢ではなかったのではないかと考え、それを裏付けたいから出来ることならある人物とコンタクトを取れるなら連れてきてくれないかというように言ってだ。
そんな新一からの要求に優作は電話口で戸惑ったような反応をしていたらしいが、それでもやれることはやってみるというように言って数日が経つわけだが・・・
「・・・やっぱりいたんだ、安室さん・・・いや、降谷さんは・・・!」
「・・・どういうことですか?会ったことも無いはずの僕の名前もですが、僕の姿を何故彼は知っているんですか・・・?」
「いや、それは私もどうしてなのかと思ってはいたんですが、新一の言い分だと目覚める前に見ていた夢の中で貴方の事が出て来て、その貴方が本当にただの夢の存在なのか確かめたかったとのことなんです・・・」
「・・・夢の中で僕が出て来た・・・?」
・・・そうして優作と共に現れた記憶より明らかに歳を取ったという降谷の姿に、リクライニングで体を起き上がらせていた新一は自分は間違ってなかったんだというように漏らし、降谷もだが優作もそんな姿に要領を得ないというように会話を交わす。そんなことが有り得るのかというよう。
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しかしそこで有希子が新一の腕を取りつつ盛大に涙を流し出した事に呆気に取られると共に、優作もそっと涙を流しながら目覚めてくれて嬉しいというように心底から漏らしたことに、新一もそこでようやく自分の事から二人がどういった気持ちであったのかについてを考える事が出来た・・・二人は俺がもう目覚めることがないまま自分達や俺が死ぬのも覚悟していただろうところで、俺が目覚めてくれたことを本当に嬉しく思うと共に、待っていて救われたのだということに。
そしてそんな風になる新一が考える中で先生が話をしていき、こうして目覚めたからにはリハビリをしていかないといけないというように言われた時には、新一はやる気をみなぎらせていった。今の時点ではろくに体を動かせず声すらまともに発声することも出来ないが、それでもこれから生きていく為にはリハビリをしていく必要があるのだし元気な姿を二人に見せていくのも大事なことなのだからと・・・
・・・そうして新一は病棟を変えてリハビリに専念する事になるのだが、そのキツさに苦痛は並大抵の物ではなかった。やはり三十年以上という期間を動くことの一切無かった肉体はあまりにも貧弱に成り果てていたこともそうだが、もう年齢にして言ってもアラフィフという肉体の最盛期などとうの昔に過ぎ去った状態では、自分の足で歩くことはおろかベッドから体を起き上がらせることすらリハビリをしても、困難と言わざるを得ない物だったのだ。
この事に新一もこれ程までに辛い事だったのかと思ったものだったが、それでもリハビリをしなければ元の生活に戻ることは出来ないのだからと必死に頑張っていき、一応というかしばらくの時間を擁しはしたが声を出すことに関しては大声でなければ問題無いというくらいにまではなった。
そしてそういった状態にまでなった時に新一はリハビリと食事に睡眠以外の時間は暇だった事もあって、以前から考えていた事を話したいと優作を呼び出すように電話をさせてもらった・・・それは自分が寝ていたとされる三十年以上もの時間の間で見ていた夢は本当は夢ではなかったのではないかと考え、それを裏付けたいから出来ることならある人物とコンタクトを取れるなら連れてきてくれないかというように言ってだ。
そんな新一からの要求に優作は電話口で戸惑ったような反応をしていたらしいが、それでもやれることはやってみるというように言って数日が経つわけだが・・・
「・・・やっぱりいたんだ、安室さん・・・いや、降谷さんは・・・!」
「・・・どういうことですか?会ったことも無いはずの僕の名前もですが、僕の姿を何故彼は知っているんですか・・・?」
「いや、それは私もどうしてなのかと思ってはいたんですが、新一の言い分だと目覚める前に見ていた夢の中で貴方の事が出て来て、その貴方が本当にただの夢の存在なのか確かめたかったとのことなんです・・・」
「・・・夢の中で僕が出て来た・・・?」
・・・そうして優作と共に現れた記憶より明らかに歳を取ったという降谷の姿に、リクライニングで体を起き上がらせていた新一は自分は間違ってなかったんだというように漏らし、降谷もだが優作もそんな姿に要領を得ないというように会話を交わす。そんなことが有り得るのかというよう。
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