境界線が常に一定であるとは限らない

「まぁ今までの話の中で大体私の言いたいことは言い終わっているわ。貴方達の間で問題と思えることはちゃんとした話し合いもしていないし空気やら雰囲気やらを改めて来なかった事にあるというように言った中で、本音だとかを飾って言わないようになっていったと私は言ったけれど、貴方がやるべきことはそういった気持ちやら考えやらを取っ払って彼女にこうしたいだとかこうするといったことをちゃんと話すことよ。最低限それが出来ないなら貴方と彼女の間にある境界線に地雷は不明瞭なままになって、いつどこでライン越えの発言をして地雷を踏むか分からない事になるのは目に見えているわ」
「っ、分かりました・・・ちゃんとそういったことについて話していきます・・・!」
そんな新一へこれまでの話で言いたいことは言っているからとまとめつつやることはちゃんと話す事だというように紫が言うと、新一はならばそれはちゃんとやるというようにやる気を漲らせた顔で勢いよく頷く。
「それで貴女に関してもさっきの話の中で大体言ったけれど、後は冷静に自分がどうしたいかにどうするかを考える事ね。ただ自分だけじゃどうにもならないんじゃないかって思ったらこの二人だけじゃなく、信頼出来るという相手に話をしておいてどうなのかということを聞いてもらって、いざという時にその相手にどうかと尋ねてみればいいでしょう・・・自分で自分の事を客観視出来るならいいかもしれないけれど、そう簡単に出来ることではないからこそね」
「・・・分かりました・・・そうしてみようと思います・・・」
それで次に紫は蘭にもこうするべきといった言葉を口にしていき、力ないながらも蘭もそうすると頷いた。新一が一気に復活した姿を見たのもあってか、対照的な形となるよう・・・


















・・・そうして紫は言いたいことは言い終わったからともう行くと言い、四人は紫と別れを告げてその日は時間が遅いからということで一先ずは終わろうと解散となったのだが・・・そこから翌日以降になって仲直りが出来るのかと思いきや、それは出来ないどころではなくより一層に仲が悪くなる形になった。これは何故かと言えば主に新一が仲直りだけを望むこともそうだが、態度を改めようとしないといった様子を見せていったからだった。

最初というか紫と話をした後の三日くらいはまだ良かった。この三日はまだ紫からの話の余韻もあって少し各々でどうしたいかちゃんと考えた上で話をしようとなったのもあるが、安室や梓以外にも周囲の知り合いと紫との話の中身を共有する時間といったくらいで済んでいた為だ。

そして新一と蘭が考えはまとめられただろうと話し合ってみると、モノの見事にというか二人の意見は仲良くしたいという部分までは一致したものの、新一がそこで話し合いの中でやはりというか探偵として動くことを優先したいし蘭にはそれを了承してほしいといったよう、蘭の気持ちは分かるけれど自分はそうしたいというように押し通してきたのである。

ただ当然というか蘭はそれらの言葉に抗議をしたし、この前の話し合いで何を学んだのかというようにも言った。これが私にとってのライン越えの発言だとか地雷を踏んだというように思わずに言っているのかと。

だが新一が改めて自分達の関係を考えた上で自分がこうしたいし本音を隠さないようにしたいと思ったから、ライン越えだったり地雷になるのなら自分の考えをちゃんと話してそれをそういった物ではないようにしたいと思ったから、こう言った・・・と真剣に返してきたことに蘭は唖然としてしまうしかなかった。私の境界線を越えないだとか地雷を踏まないようにと考えるのではなく、それを自分の為に塗り変えるだとか取り除こうとしようと本気で考えている新一の考えに。









.
18/23ページ
スキ