帝丹高校教師冴島大河 コナン本編in後の話

・・・そうして冴島からの話は終わるのだが、確かに新一にその話が伝わることはなく以降も新一は同じように高校生探偵としての活動を行っていったのだが、蘭や園子も含めた新一以外のクラスメイトの面々の気持ちは大いに変わることになった。

とは言っても表向きというか新一に対する態度はそう変わっていないというか、変えたようには見せなかった。変わったのは新一がいないところでの気持ちや態度であり、有り体に言ってしまうなら新一のやる気を損なわない程度に流石だと前のように持て囃したりだとかして周りは付き合ってやる上で、新一が事件だとかでいない時にはその態度を崩すようになったのである・・・冴島が言ったように新一が事件を解決するのは邪魔しないようにはするが、もう前のように軽々しい気持ちで接する気にはならないからとだ。

だからというかそういった表向きの態度は変わらなかったことに、新一も何かあったのかということに気付かないままに過ごしていった・・・その中に蘭や園子も入っていた事にもだ。ただこの辺りで新一は付き合いの深い二人の事までも見抜けないのかと思うだろうが、これに関しては工藤家側と毛利家側の話し合いで新一が一人で大丈夫だと意地を張ったことにより、その時から微妙に新一と蘭達の間での距離が出来た事が功を奏していた。

新一は今は普段の生活で一人でいることが普通であり、蘭や園子も冴島に言われたことからどうしようもない時以外は助けに入るつもりはない。ただそれでも意地を張って一人でも大丈夫だと言った後に、新一が蘭達に軽い様子で家事を助けてくれないかみたいなニュアンスで直接的ではないように話をしたのだが、そんな推理の時とは違い狙いがすぐに分かる浅はかな物言いで蘭や園子が騙されることは無く、園子の先導の元で少し距離を取ると二人は新一といる時間を減らした。

この園子の先導という部分は園子が蘭が新一を放っておきたくないという気持ちから動く前に制止をかけようと考えてもだが、それ以上に新一に対して呆れが浮かんだからだ。冴島から言われたこともあり一人で暮らすことは大変ではあってもやってやれないことはない筈なのに、工藤家側と毛利家側で新一の手助けについての話し合いがあったことに関しては蘭経由で聞いた上で、尚も蘭の事が好きだからこそ擬似的に恋人やら夫婦みたいな感じに浸ることも含めて家事をやってほしいと、あくまで直接的ではないように飾り立てた言葉で願ってきた・・・という行動に結局は親がいない状況に加えて蘭と仲を深めた上で、家事を任せて楽をしたいし楽しみたいといった気持ちを感じたのである。

だから園子はここで新一を甘やかさないようにすることや蘭に流されて新一の世話をすることを選択させないようにするため、蘭を新一から引き剥がすようにしたのである。そして蘭も蘭で新一の事は気掛かりな部分があるのは確かではあるけれど、冴島から言われたこともだが園子が新一から離れた後でそういったことを真剣に話していったことで、蘭も気持ちは残りつつも新一と少し距離を取ることにしたのだ。

だからこそ普段の生活で話をすること自体はあるのだが、その一件から新一と蘭達の空気は前より気安くはなくなっていった。これは新一として家の事を話せないというかそれでもと家のことについて諦め悪く話そうとした時、園子がガードしてきたことや蘭自身も話して欲しくないといった表情を見せてきたことからだ。

そんなことから互いの距離感は前とは明らかに変わったのだが、だからこそ冴島からの話を受けた蘭と園子も新一との接し方で特に何ら不自然というようにならなかったのである。何故ならその時点で既に以前との関係の違いがあるというのに、そこから更にまた別の要素が加わるなど新一のいないところで起きた事だったのもあって気付けるはずもなかったからだ。

そして更に冴島の話は蘭を経由して小五郎や英理にも伝わる事になったのだが、それがまた二人にも大きな影響を及ぼした。特に小五郎にという形でだ。









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