帝丹高校教師冴島大河 コナン本編in後の話

「・・・俺もこんなことは言いたないっちゅうか、思いたくはなかった。あいつのやっとることは人を殺したり困らせるようなことの全くの真逆で、むしろ困っとる人を助けるようなもんやっちゅう事実に変わりはない・・・だがそれでも工藤が事件があってそこに向かって事件を解決する度に、そういったことを思うことが避けられへんようになってもうたんや。工藤からしたら探偵としての使命感やらやり甲斐やらを感じとるのかもしれんし、そうすることで得られた名誉や栄光に気分がえぇと思っとるのかもしれんが・・・そんな自分の名誉や栄光は誰かの大量の犠牲やら屍やらの上で成り立っとるもんやっちゅうことを、考えとらんままに動いとるんやないかとな・・・っ・・・」
‘‘‘‘っ!!’’’’
更にまた新一がいかに自分の名誉や栄光がどういったものから作られているというか、犠牲者がいるからこそという前提を考えてすらいないのではないか・・・そう冴島が滅多にない形で何か苦みを我慢するように口にした言葉に生徒達もまた息を呑むしかなかった。冴島自身の苦悩を感じ取った上で数多の事件を解決してきた名探偵というように言うと、言葉ヅラだけで考えるなら確かに悪いことではないというように感じるが、数多の事件が起きているということはその分の被害者やらもまたいることに繋がる上で、新一がその事を考えたような素振りやら発言を聞いたことは蘭や園子も含めてもなかった為に。
「・・・ただそうは考えても工藤のやっとること自体は俺が言ったように工藤にしかやれんことやと思っとる。そやから俺は工藤の性格もあって俺の思ったことに関しては何も言わんとこうと思ったんや。工藤の性格から今言ったような事を言ったとしたら自分はそんなもんやないと怒って俺に反抗心を持って距離を取ろうとするか、もしくは俺の言葉を真に受けるかのどっちかやと思うが、まぁまだ先の方は俺が嫌われるだけで済むと思えばえぇが・・・後に言った真に受ける方に関しては工藤の事やから俺の言ったことに関してを受けて、人の目から自分を見たらどうなるかを考えるあまりに探偵としてどう動くかっちゅうのを迷う可能性があると思ったんや。カッコつけの人間は自分が悪く見られるのは嫌やろうからな」
‘‘‘‘・・・っ’’’’
しかしそこで顔を改めて引き締めて前を向いて何故新一に自分の考えについてを言わないのかの理由を話す中で、二つあると言った中での後半の理由についてに生徒達もあぁというような納得の様子を浮かべた。確かに新一の性格を考えれば見栄もあってみっともないみたいな見られ方を避けたいと思うだろうから、端から見ても何の問題もなくカッコいいと言われるような振る舞いをしたいと考えるようにしかねないと。
「・・・そういうわけで俺はそんな気持ちやら考えやらを持っとる訳やが、あくまでこれは俺が個人的に感じとることやから俺が正しいとは言うつもりはないし、工藤の邪魔をする気もやる気も削る気もないから、今話したことは工藤やその家族やらには話さんようにしてほしいんやが・・・ええか、皆?」
‘‘‘‘・・・’’’’
そうして冴島が自分の感じていたことや抱いていた考えについてを話し終えたと言った上で、新一には話をしないでくれるかと投げ掛けるように生徒達に問うと、全員異論はないというように頷くのだがその表情は何かを感じているといったような緊迫感を持った物へと揃って変わっていた。蘭や園子も同じように・・・









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