帝丹高校教師冴島大河 コナン本編前

「・・・ただ毛利。今の話に関しては妃にはえぇやろうが、蘭ちゃんに話をするのは止めとけ。理由としては今の蘭ちゃんにそんなことを言うたら工藤に対する気持ちもあって、覚悟を決めて自分だけが付き合ういうだけならまだしも毛利や妃も巻き込んで、工藤は人の為に探偵をやってるんだからみたいに言いかねん可能性が否定出来んからや」
『っ!・・・確かにそう言われると話に聞いたのもあって、蘭は覚悟を決めればいいんでしょって勢いで言いかねないでしょうね・・・分かりました。英理には俺から話をした上で新一や有希子ちゃん達については静観するようにします・・・そしてその中でどういったことが起きるかについても、しっかりと見定めるようにもします・・・』
「そうか・・・」
しかしそんな今までの話を蘭にはしないようにと冴島は理由も付けて述べると、小五郎もすぐにそのまずさに気付いたとばかりに理解したと言った後に覚悟を決めるといったような言葉を漏らしたことに、冴島もその内心を察して敢えて一言だけで返した。小五郎自身新一や有希子達の事で色々と思わざるを得ない状態にあるのだということを感じて・・・


















・・・それでその電話を終わらせてから少しの時間を冴島は過ごしていたが、ある時に小五郎から連絡が来た。それは新一から遠回しに何で蘭が自分の生活を手伝いに来ないのかというような事を言いに来たというものであり、小五郎が何か蘭に言ったから蘭がそうしたんじゃないかというような物だったが・・・そこは冴島が言い出した事じゃなく俺もそうだが英理も蘭に言ったことだというように返したと聞き、冴島はそれでいいのかと問い返した。

だが小五郎は話を先輩から聞いた上で蘭からも先輩に話をされたことについての話をされた時に、もし新一が一人暮らしの事で文句を言ってきたら先輩の事を言うんじゃなく俺が言ったと言えと、蘭にもそうだが蘭経由で園子にも伝えてもらい俺や英理がその発案者であるというようにしようと元々から動いていたとのことだった。

確かに先輩の言葉を受けての事ではあるし先輩も何かあれば新一達と向き合うつもりでいたのかもしれないが、新一達の件に関してこう動くと決めたのは蘭も含めて自分達なのだからというのもあるけれど、何よりこの問題で先輩に蘭が世話焼きに来なくなったんだがどうしてくれるのか・・・と新一がクレームを入れたら色々と問題になる事も考慮してのことだとも小五郎が言うと、冴島も何とも言えない気の抜けた「あぁ・・・」という声を漏らすしかなかった。そんなクレームは前代未聞過ぎるというか、端から聞いていてどういうことかと周りが思うには十分過ぎると。

そんな冴島の声を受けた上で小五郎がもう俺に英理は色々と覚悟は出来ましたから、後は蘭の気持ちを確認しながら進ませていきますと言ったことに冴島もその心中を理解した。もう小五郎や英理は新一や有希子達に対する気持ちは少なくとも以前より確実に失われているのだろうと・・・















・・・それで以降は有希子達からは特に冴島は何も言われることはなかったが、その裏で小五郎達とのやり取りがあった。何故新一を助けないのかもだが蘭を新一の助けに出さないのかと。

しかし小五郎がハッキリと新一が一人でやれると見たのはそちらだろうし無理と判断したならもう日本に帰ればいいだろうと言ったことにより、新一が自分一人でもやれると有希子達に言ったことからもう有希子達も下手な事を言うと却って良くないとなって、一先ずは新一の事については終わりとなたのである・・・新一がそんな強がりとは裏腹に自分一人だけで全てやることに関して苦労して、蘭に助けを内心では求めていることはともかくとしてだ。

しかしそうして自分目線では我慢している新一は不満を抑えきれていないことを隠しきれておらず、その事から蘭や園子を始めとしたクラスメイト達と冴島の間であることが起こり、新一を除いた面々に共通認識を抱かせることを当人のみが知ることもないままに時間は進み・・・時は新一や蘭が二年に上がり、新一の身にとんでもない事が起きるまでに進む事になった・・・









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