帝丹高校教師冴島大河 コナン本編前

「このことについては金額が多い分には問題やない。むしろ一人で暮らすのに極貧生活を強いられるような金しか送らんのやったら、そんな生活させるのはおかしいと言うのが普通やから金はあるに越したことはないからな・・・そやけど裏を返せばそんだけの金をもらっとんのに一人でちゃんと暮らせんと言うんなら、そもそも工藤には一人で暮らすことに向いてへんか早かったかのどっちかの判断を下すと共に、藤峰達を呼び戻した方がえぇゆうことになるわけや」
「・・・だから冴島先生としては新一君を私達が助けることなくしてほしいって訳ですね。そこまで条件は整ってるのなら本当に一人で暮らせるかどうかを試す為に」
「教師として本来なら一人暮らし自体を止めたいところやが、藤峰達も工藤も言えば納得してそうしますなんてすんなり言うとは思えへんからな・・・そやから身を持ってどうなのかを体感してもらいたいんやが、二人はそうしてくれるか?」
「私は話を聞いて納得出来たからそれでいいですけど・・・蘭、貴女は?」
「・・・私もそうした方がいいと思ったけど、もしそうせず新一を助けるような事をしていったら新一はどうなるんですか・・・冴島先生・・・?」
冴島はそんな金があるならばこそ一人で暮らせると思うならそうさせる為の場を整えたい・・・そういったように言った上で二人にどうかと問い掛けると、園子はそうするとすぐに頷くが続いての蘭は難しいといった表情を浮かべながら自分も同じと言いつつ、もし助けたらどうなるかと冴島に何かを願うように問い掛ける。
「工藤の性格を考えれば毛利が全部やるのは工藤の為にならんから手伝いや世話焼きは最小限に収めようおもても、悪いけどこれもやってくれと笑いながら言い出すんは目に見えとる。自分は探偵の活動に忙しいんやからどうせ世話をしてもらうんならこれも毛利がいる内にやってもらおうと、探偵としての活動を大義名分のように自分の中で掲げる形でな」
「っ・・・探偵としての活動を理由に・・・」
「・・・帝丹は問題が無いなら小中高とエスカレーター式で上がれる帝丹大学附属の学校や。そやから成績表やらこの年の頃はこんな子どもやったみたいな評価については調べれば他の学校より簡単に手に入るが、そやから工藤が以前から探偵を名乗って事件やら何やらと関わっとるのもある程度は俺もそれで把握しとるし、この一週間程で工藤がどんな性格をしとるかもやが事件が起きてそれを解決した時の様子も見たから、より感じるんや・・・もし毛利やら周りが工藤の手助けやら世話をしたとしたら形として感謝はしつつも、自分が探偵として活動して活躍しとるんやから毛利達が家の事を何も頼まずとも自分からやりに来てくれとるんやし、これくらい任せてもえぇやろ・・・みたいに軽い気持ちから考えるやろうことをな」
「あ〜・・・冴島先生の言ったように新一君ならしそうって私も思いました・・・新一君って基本的にはノリが軽いっていうか、そんな一人暮らしだからって自分で出来るだけやろうみたいな考え方なんかしない人だし、探偵として活動してるんだし蘭とかが何も言ってないのに世話焼きにきたらそんなことを考えて、蘭とかに遠慮なく甘えるような事をするだろうなって・・・」
「っ・・・!」
そんな蘭に冴島はいかに新一を助けたらこうなるかもだが、自分から見たらどう新一が考えるだろうか・・・ということを話していくと、園子も何とも言い難げになりながらも同意したことに苦み走ったというような表情を蘭は浮かべた。蘭自身もその中身に納得出来てしまったというよう。









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